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著作権と音楽の未来

なぜか世界で日本だけに行なわれているCD(レコード)レンタル

音楽配信メモで紹介されてた。

「アメリカのレコード会社の偉い人が、日本のレンタル屋のレジの横に積まれたMDを見て愕然として、欧米音楽のレンタル禁止に繋がった」って話は聞いたことがあったけど、確かに電器会社とレコード会社の繋がりなんかを考えると、この記事で書かれていることの言わんとしていることがよく分かる。

よく、タイ人や中国人が海賊版を平然と街中で売っているのを指して「ひどい」なんていう日本人がいるけれど、現在の日本人がそれなりにちゃんとお金を出してソフトウェアを買っているのは、

- 買うお金がある(これ重要)
- 世間的に「ソフトウェアは買うものだ」という空気がある

という条件だけに依存している気がする。
逆に言うと、

- お金があまりない
- 音楽はネットからmp3とかでダウンロードできてしまう

現在の若い学生なんかの立場を考えれば、近い将来、我らが日本村に「ソフトウェアにお金を払うのはバカだ」という空気が蔓延し、中国人なんかがよく言うように、誰もが「だって安いじゃん」という至極単純で合理的な判断を下すようになってしまう可能性は大いにある。
というか、既に世間一般的にこういった風潮が蔓延しつつあるのではないか、と感じることも多い。

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最近、カナダに行ってる友達が帰ってきていて、話していたら「P2P、「ダウンロードは合法」:カナダの著作権監督機関」(CNet)の判決の話が出てきた。

そもそも、カナダはもとから著作権啓蒙活動の実があまり生っていない国で、PS2なんかも改造が基本らしい。
当たり前の話だけど、著作権を守ることで自国に対して利益が入りにくい(つまり大手のソフトウェア会社がない)国では、著作権啓蒙活動が成功することはほとんどないように思える。

「きれいなビジネスなんてないんだ」という考えもあるかもしれない。
だけど、音楽は「ビジネス」である前に、自己表現であり、文化であり、芸術だ。
もちろん、この音楽がビジネスになることによって得られたメリットもあるだろう。
例えば、しっかりしたマスタリング設備や、販売、流通経路、それにプロモーションの存在だ。

映画やゲームに関して言えば、その作成・開発にかかる期間や人員、それに設備を考えればビジネスとして成り立つものとしてそれなりにすんなりと理解できる。
でも音楽はもっとシンプルなものだ。

ミュージックファンドという興味深いプロジェクトが立ち上がっているのだけれど、このままでは廃れていってしまうかも知れない音楽業界を助けることが出来る可能性を持った構想の一つではないのかな、と思う。
もちろん「浜崎あゆみ」や「モーニング娘」が生まれることはないだろうけれど、主体性を持って音楽を聴く人が集まることによって「サニーデイサービス」や「キリンジ」のようなミュージシャンが生まれ、育まれる可能性を助長してくれるのではないかな、と期待している。

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