Technology never work when you need it
ウィンブルドンの女子の決勝を見てた。
Euro2004をデカいスクリーンで見れるように、と買ったキャプチャーカードが意外なところで活躍中。
セリーナがかなりいいやつ。
シャラポワの何が一番すごいかって、「集中力」。
もちろん集中が切れることがあるわけだけど、これまで女子のテニスではなかったようなレベルのショットを繰り返すことができるのは本当に素晴らしすぎる。
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例えば、練習で99%の可能性で打つことができるショットがあったとして、それが試合になって99%の可能性で打つことができるか、というとそれは普通無理だ。
プロでも、強くなれば強くなるほど自分の限界を意識したプレーをできるようになって、必要なところでは無理をしないショットを打つようになる。
これはどのスポーツでも一緒で、ゴルフでも何でも自分の力を正確にコントロールすることこそが「強い」(「上手い」ではない)プレーヤーになる条件になってくる。
ある時点において、あるクオリティーのショットをドミネート(支配)することができたプレーヤーが時代を築いてきたのだ、と思う。
そしてショットのクオリティーだけを見ている限り、今回のウィンブルドンは女子テニスが新しい地平にたどり着いた大会なのではないか、と感じた。
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個人的には準決勝のダベンポート戦が一番熱かったと思う。
イメージだけで描くと↓こんな感じ。
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優勝を決めたシャラポワがセリーナと抱き合って審判と握手した後に、ファミリー・ボックスのお父さんにハグしにいき、さらにコートに戻って携帯電話を使ってフロリダにいるお母さんに電話をしようとしたのだけれど、そこでは電波状態が悪かったらしく、話すことができずに携帯を放り投げる。
そこでイギリスのアナウンサーが一言、「Technology never work when you need it」。
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