未来は彼らの手の中
Windows XP Media Center Edition(MCE)がPC自作ユーザーにも解放されたらしい。
現在自宅の映像環境はShuttleのSS-40Gというキューブベアボーンに
- Athlon 1600+
- 512 MByte DDR-RAM
- 160GByte HDD(Maxter Diamond Max Plus)
- DRU-510A DVD-R/RW drive
- Radeon 9000 PCI (RGBでLT-260SJ へ1024*768出力)
- TV SAA7133GYC-STVLP/R (たま~にテレビ見るときに使う)
- オンボードの音源から光(2ch)でDPF-7002へ出力 -> Stax Signature System -> アンプへ・・
- Windows 2000 英語版 + SP2
というハードウェア&ソフトウェア構成。
SS-40Gもそろそろ3年目になるけれど、こいつのウリはとにかくサイズが小さい割に静かなこと。
CPUのヒートシンクからヒートパイプが生えていて、その熱がそのまま外部に出るようになってる。
買ってすぐに換装したファンも静かに回り続けてくれているので、LT-260SJと一緒に使っている限りでは全く気にならない。
**
このシステムの弱点は
- 使うたびにシステムを起動する必要がある(ハイバネーション->復帰 すると音が切れる)
- 拡張性に乏しい(今後5.1ch化とかを考えるとPCIが排他利用になるのはキツい)
- インターフェイスが貧弱
前者2つはまぁ使いこなしの問題なので割り切れるとして、問題は後者。
キーボードさえ刺していない上にマウスもずっと前にアキバで買った謎のハンディーマウス、またはLT-260SJの後ろに生えているUSBをPCに繋ぐことで実現するプロジェクタのリモコンによる擬似マウス(涙)。
ハンディーマウスは意外と馬鹿にできない使い心地なのだけれど、鑑賞中とかにわざわざ手を伸ばして・・・という操作はあまりにかったるい。
プロジェクタのリモコンはカーソルを動かすのはほとんど絶望的で、クリックがせいぜい使えるかな、というレベル。
調べてみたら、ハンディーマウスのコードレスバージョンも出ているらしい。
この安っぽさ全開のデバイスに6,000円払うのはあまりにあまりだ・・・。
開発の段階で選択を誤ったことになぜエンジニア達が気づかなかったのかがなんとも不思議。
**
・・・というわけで(やたらと長い前置きでスミマセン)、PCを専用機的に使おうとすると色々と問題がある。
MCEなんてものがゲイツ先生の頭を掠めるとっくの昔にソニーもビットプレイという痛々しいチャレンジを行って見事に玉砕してる。
よく言われることだけど、PCの世界では、
[新技術の発生] -> [様々な実装] -> [標準化] -> [普及]
というプロセスが常に存在し、この標準化を行うことができるのは事実上プラットフォームホルダーであるintel及びMicrosoftだけ、ということになっている。
よい例がスクロールマウスだ。
MSのナスビ型マウスにスクロールがつく前から、スクロール機能付きのマウスは他のメーカーからも出ていた。
独自にドライバーを書いて、アプリケーションでなんとか使えるように・・・とメーカーが努力を繰り返した結果、Windowsでの標準サポート、そしてアプリケーションの対応という敷かれたレールの上を走るようになり、いつの間にやらスクロール機能が普及する・・・というパターンだった。
**
結局何が言いたいのか、というとPCにおけるAV専用機としての標準化がMCEの存在意義であるとするならば、その船に乗ってみるのも悪くないのかなぁ、ということだ。
もちろん、すぐに乗ろうと思うほどチャレンジャーではないが、生暖かい視線で見守ってあげるくらいはしてあげようかなぁ、と思っている。
AVモードのようなインターフェイスでの標準インターフェイスがリモコンで、そのインターフェイスの使い勝手が第一の関門かな。
TVはなくても困らないので見れなくても困らないものとすればハードウェアの互換性で悩ませられることもそんなにないものと願いたい。
The comments to this entry are closed.
Comments