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心の難民

6/19の毎日新聞の記事より

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は17日、04年の世界の難民情勢をまとめた年次報告書を発表した。アフガニスタンやイラクへの帰還が進み、難民の総数は80年以来最低の約920万人に減った(前年比4%減)が、一方で国内避難民など「難民」とは認定されない支援対象者は逆に増えていると指摘した。

「難民」を定義するのは難しい。
具体的な国内事情や社会事情に伴って「困難」にあたっている「民」を「難民」と定義するのは優しいが、もっともっと複雑な事情によって「困難」にあたっている人は、想像できる以上に沢山いると思うからだ。

偶然、手塚治虫の漫画「アドルフに告ぐ」を読んでいたら「国に帰る」という表現が出てきた。
そういえば僕にはそういった意味での「国」がない。
帰るところがない、というのは寂しいことだけれど、都心部に人が集結している東京では遅かれ早かれ大半の人が「国」を持たずにそのまま東京に定住することになるのだろうと思う。

都市に依存する、ということは現代人が仕事をし、生活を成り立たせていく上で避けがたいことになりつつある。
でも心の中で持ち続けられる「国」は誰しもの心の支えとして機能するし、それがなくなってしまったらなんとも平面的な人間ができあがってしまうのではないだろうか?
そして現に僕個人としても、そんな平面的で根無し草的な意識の中で生活しているような、そんな気がしている。

今更「田舎に暮らせ」ということを全ての人にいうことは出来ないのだろうけれど、それでも全ての人が都市部にしがみついて暮らす根無し草になってしまうのは悲しいことだし、それこそが現代の先進国が抱える「心の難民」問題なのだろう。

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