「細部にこそ神は宿る」
定番化していた朝練も、今週の前半は雨に阻まれてゼロ稼働率。
昨日は帰りが遅く、今朝は早く起きるのに失敗したものの(7:15に鳴ったアラームは黙殺した)、あまりにも気持ちよくカラッと晴れ上がっていたので8:30頃から「遅刻上等」で多摩川に走りに出かけた。
昨日の大雨のせいか、今日の多摩川は水量が多い。
空気は澄んでいて、冠雪した奥多摩の山々が遠くに浮かんでいる。
北風が容赦なく強く、上流に向かう前半はなかなかしんどい。川沿いの桜は散り始めてはいるものの、まだまだ艶やかな姿を残している。
THERE IS NO TRUE BEAUTY WITHOUT DECAY.
下流側へと向かう後半は、追い風に助けられて 36km/h から 40km/h を85%程度の運動強度(心拍数175)で気持ちよく巡行。空いているところを見計らってスプリントしてみたところ、48km/hまで持っていくことができた。この状態でも、使っているギアはフロントアウター(50)のリアが16。逆算すると、ケイデンス(ペダリングの回転数) 120rpmでブン回していたことになる(50x16 @ 120rpm = 約47km/h)。
まだこの上に4枚もギアが控えていることを考えると、コンパクトドライブではないロードレーサー標準のギアがホビーサイクリストにとっていかに無用の長物であるかがよく分かる。(と同時に、これを使い切ってしまうプロのレーサーの凄さにも驚かされる)
ロードレーサーに乗り始めた頃は低めのケイデンスでしか回せなかったらしく、30km/h を越えた辺りでインナーで使える一番高いリアの 13(34x13 @ 90rpm = 約30km/h)に限界を感じて、フロントのアウターを使っていた。最近は慣れてきたせいか、35km/h を越えない限りはインナーを使い続けることができる(34x13 @ 110rpm = 約36km/h)。
#ギア比とケイデンスと速度の関係は、お世話になっている自転車屋さんfitteのウェブページを参考にさせていただきました。ありがとうございます!
恐らく、ケイデンスが120あたりになっても安定してパワーを伝達できるようになっている、ということなのだろう。通勤に使っているクロスバイクのギアはフロント 52/42/32 リア 12-25/8s という構成だが、最近はフロント 42 だけしか使わずに自宅と会社を行き来できるようになっている。
所詮5kmの道のりだし、信号にも頻繁に引っかかるので、フロントギアを変えずにストレスなく走ることができるのが一番効率的であるように思う。
「ロードレーサーに乗るようになって何が一番よかったか」と聞かれたら、「こういった小さなところから自分の上達が分かること」と答えるかも知れない。「細部にこそ神は宿る」のだ。
学生時代には時間があるし、機会も与えられることが多いので、世事に邪魔されずに何かひとつのことに集中して上達していく快感を得られもしよう。だが、仕事をしているとそうもいかない。そんな中で、日々の生活のスパイスになってくれる自転車というツールは、今の自分にとってとても大きな存在になっているように感じた。
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