COLNAGO 2008年モデルを見て思ったこと

COLNAGOの2008年モデルが本家の英語サイトで公開されているようだ。

日本の代理店サイトにも一部モデルが掲載されているけれど、中堅クラス以下のモデル(CLX以下)で「COLNAGOらしい」と言われていた派手目で美しい塗装が完全に鳴りを潜めてしまっているのが個人的に残念でならない(まぁ、2007年モデルの時点でかなりイマイチ感は漂っていたけれど)。下位モデルがジャイアントのOEMであることは今や周知の事実だし、台湾製のモデルであることを明記しているのは当たり前として、もう少しだけでも見た目にこだわって欲しかった・・・。

上位モデル(Extreme Power, Extreme C, C50, Cristallo)は全て12色のカラーリングから選べるようで、良心的な風にも解釈できるけど、これも単純に塗装行程を効率化しているように見えて仕方がない。これも時代の流れか。

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2007年は日本のみのカタログ掲載だったフルクロモリのMaster X-lightが海外でも復活したようだけれど、塗装が淡泊(PR08はギリギリセーフ)だし、フォークもカーボンで、どうにもこうにも惜しい感じ。淡泊な塗装だったらcinelliのSuper CorsaとかDe RosaのNeo Primatoとかでいいじゃん、っていう気がする。

自分の場合、Master X-lightのシルエットと雰囲気にヤラれてしまった口なので、性能云々とかよりも、見た目とか所有欲を満たすモデルにより魅力を感じているせいもあるのかもしれないが・・・。

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そういえば、自分の持ってるMaster X-lightは某自転車屋さんがコルナゴ本社に掛け合って塗ってもらったというArt Decoカラー(AD4)なのだけれど、ここを読む限りだと、Art Decoカラーを塗っていた塗装工は2006年の時点で会社に残っていなかったようなので、自分のMaster X-lightは「見よう見まね」で塗られたものである可能性が高そうだ。まぁ、パッと見で分からないくらいちゃんとしてるので、全然気にならないけど。

難度の高いカーボンモデルでのArt Decoカラーは(恐らく)未来永劫実現できなさそうなので、今中古で出回ってるC40(カーボンフレーム黎明期の名車)のArt Decoカラーはちょっとしたプレミアものになりそうだ。

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まだ半年しか乗ってないので、買い換えたり買い足したりなんてことは夢にも思わないけど(と言いつつカタログはチェックする)、単純に性能を追い求めるならGiantも悪くないかなぁ、と思ってしまう今日この頃。結局、自転車を構成するパーツ類がPCなんかと同じように水平分業になってしまった時点で、規模の大きな会社が有利になるのは目に見えているのだ。

だからこそ、COLNAGOやDE ROSAのような小さな会社は「自分たちの持っている価値とは何か」ということを常に再考していく必要があるのかなぁ、と感じる。

恐らく、COLNAGOはレースで勝ち続けていくことに価値を見いだしているのであって、それゆえにこそ商売は商売としてきちんとやっていくという方針を貫いていて、今のような製品ラインアップになっているのだろう。そして、それについてケチをつける権利は誰にもないのだ。