ワールドカップ難民ごっこ
日本ではさっぱり盛り上がってないラグビーのワールドカップの準決勝「イングランド・オーストラリア」、「フランス・オールブラックス」を観戦。
家にはケーブルテレビの類が入っていないので(そもそも、普通のテレビがない)、前者は赤坂のホブゴブリンに足を伸ばし、一旦家に帰って仮眠してから後者のために恵比寿のイニッシュモアへ出撃。狭い範囲に声をかけて、唯一ポジティブな反応だったM・Sさんと一緒にワールドカップ難民(=ワールドカップをやってる店を探して彷徨うこと)ごっこを楽しんだ。
試合は期待以上の盛り上がりで、優勝候補の筆頭だった南半球の2国が惜しくも敗れ去っていく姿を目に焼き付けた。イングランド、フランスは、共にヨーロッパ開催という地の利を生かし、最後までディフェンスの集中力を保てたことが勝因と言えそうだ。さらに、試合展開を有利に進めるための効果的なキックを連発していたのも印象的。
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赤坂のホブゴブリンは、ロンドンから帰って間もない頃に、パブの懐かしい雰囲気を楽しむためによく足を運んだお店。場所柄か、比較的落ち着いた雰囲気が気に入っていて、シェパーズパイやチップスを食べたりしながら美味しいギネスを飲む至福を味わえる・・・のだが、しばらく立ち寄らないうちに食事の量と値段のバランスが随分悪くなってしまった。フィッシュ&チップス1400円ってのはどういうことだ!
イニッシュモアで立ち話していた外人さんも全く同じ事を言っていたので、ここ最近になってからの変化なのだろう。全体的に高級な雰囲気を演出しようとした結果、逆に客足が遠のいてしまっているように見える。
イギリス系の店(ウイッチウッド・ブリューワリーというイギリスにあるビール醸造所の直営店)なので、店はイングランドのサポーターでごった返していたりして・・・な~んて思いきや、試合開始の時点でもガラガラ。オーストラリアびいきの年輩夫婦に始まり、後ろの方から聞こえてくるのはオーストラリアを応援する声ばかり。
前回優勝国であるとはいえ、ここ日本に滞在するイギリス人の間では、ラグビーはあまり人気のないスポーツなのかもしれない。
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イニッシュモアは、ガーデンプレイスの辺りにある渋い面構えのアイリッシュ・パブ。試合開始20分前に入って丁度椅子が二つあいていたので、ギネスと適当なツマミを頼んでテレビを睨む。
試合開始が近づくと、数名の外人さんが上のフロアから下りてきた。そのうちの一人がオーストラリアのユニフォームを着ていることから察するに、先の試合の後からずっとこの店に居座り続けている面々のようだ。オールブラックスの敗北が決まり、「オーストラリアとオールブラックスは一緒の飛行機で帰れるネ」と残念そうな顔でパブのお兄さんに話しかけていたのが印象的だった。
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ホブゴブリンのメインスクリーンがそこそこ大きな(42インチ?)NECのプラズマだったのに対し、イニッシュモアのテレビはソニーのブラウン管(21インチ位)とソニー・ブラビアのSシリーズ(ローモデル)の21インチだったので、中継映像のクオリティーという意味ではホブゴブリンが圧勝だった。
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