ホイールのご利益 (Campagnolo Khamsin -> Neutron)

ロードレーサーのホイールを変えて、はじめのうちは「そこまで変わらんかなぁ」と思っていたのだけど、色んなコンディションで走りこんでいくうちに少しずつ違いが分かってきた。

まず、
Campagnolo Khamsin(Front: 850g, Rear: 1100g, Total: 1915g)
に対して
Campagnolo Neutron(Front: 660g, Rear: 890g, Total: 1550g)
という重量差。

フロントの200グラム近い差は、ハンドルを持ち上げるときの感触ですぐに分かる。
Khamsinの頑丈そうなスポークに対して、Neutronのスポークは怖いほど細くって、こりゃいかにも手がかかってますなぁ、という印象を受ける。

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走行時の具体的な印象を書くと、以下のような感じ。

1. スプリントの伸びが効く

自分の場合、無風の平地でスプリントすると、50km/hちょいまで出せる。
風や体調によって少しずつ違うのだけれど、「今日はイマイチかなぁ～」という状態で48km/hくらいまで上げた後、これまでだとそのまま「ホェ～・・・」っと減速してしまっていたところで、「フンガ～！」とパワーを入力しなおすことで、きちんとそれに反応して50km/hまで持ち上げてくれる(ようなイメージ)。

よく分かってない人なりに理屈を考えてみると、

- ホイールが軽い(回しやすい)
- 剛性があること(パワーがそのまま地面に伝わる)

・・・ということなのかなぁ、と思う。

2. ダンシングでダッシュをかけやすい

これは、いわゆる「横剛性がある」ってやつなのかな。
車体が左右に揺らしてグイグイ踏んだときに、Khamsinだと力がどこかに逃げていってしまったような感覚があったのに対し、Neutronだと力がダイレクトに伝わって、気持ちよく加速してくれる。

イメージで言うと、35km/hくらいで走ってる状態から40km/hオーバーに上げるぜ！っていうことがより「楽に」できる、という感じ。重めのギアを踏み込んだときに、踏み負けにくい。
逆に、停止状態からの加速では、そこまで大きなパワーを使わないので、Neutronの恩恵は大して受けられないように思う。

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250kmくらい走って、ホイールの性能を如実に感じられたのはこのあたり。
はっきり言って、のんびりと平和にサイクリングしている限りでは、そこまで大きな変化ではないと思う。

「ホイールが軽い＝ヒルクライム向け」
「ロープロファイル＝空気抵抗よりも軽量化重視」

・・・みたいな構図は、実はそこまで正しくなくて(今どき、ハイプロファイルのカーボンリムのほうがロープロファイルよりも軽い)、Neutronはあくまで「普通のホイール」としてのオールマイティーな性能を求めたモデルなのかなぁ、と感じている。

そこそこのレベルのホイールの恩恵ってのは、あるレベル以上の走りをしていてはじめて見えてくるものなのかなぁ、というのがありきたりではあるけれど、今の自分の中での結論。