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鉄の味、炭素の味

ツール・ド・草津終了後、チームメイトのカーボンバイクに乗せてもらった。

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乗ったのは、チーム内で唯一自分と同じTimeのペダルをつけているOzyさんの最先端マッシ~ン。 WilierLe Roi (ル・ロア(フランス語で「王様」の意))。フレーム重量が990gで、さらに Fulcrum の Racing Zero をはいているので、総重量7kgを切るのでは!というセッティング。

宿の横がちょっとした急坂だったので、そこでガシガシ踏んでみる・・・と、スカスカ踏めてしまうのに、きちんと前に進んでいく。こいつはスゲェ。アルミのようなスパルタンな踏み心地ではなくて、ある程度の優しさも感じられる。擬音で表現すると、自分のMaster X-Light(クロモリ)が「グイ~ングイ~ン」というアナログな反応であるのに対して、Le Roiは「スパッスパッ」・・・というデジタルな感じ。
(参考までに、ロードじゃないけど街乗り用のクロスバイク(Louis Garneau RSR-4(アルミ))は「ガチ~ンガチ~ン」かな。)

もしこのバイクに乗っていたら、ヒルクライムの途中やラストでダッシュをかけたりするのが圧倒的に楽になるであろうことが容易に想像できる。
Master X-Light を買った時に、自転車屋さんの店長に「クロモリってどうなんですかねぇ?」と質問して、「レースで大事なのは反応性。クロモリのディスアドバンテージは、重いことよりも反応性の悪さ」みたいなことを教えられたことを思い出した。

Dscf2922

我が Master X-Light も、曲がりなりにも(20年くらい前の)レースの機材だから、初めて乗ったときはその反応性(加速感)の気持ちよさに「うおぉ!」と唸ったものだ。
そう考えると、ロードバイクの進化ってのは、ある程度の乗り心地をキープしながら、反応性や軽さを求めてきたんだなぁ、と考えて勝手に納得。BB周りの剛性とか、フレームのしなりとかが絶妙に計算されて、それぞれのフレームの個性になっているわけだ。

以前はるひびさんの LOOK 565 に乗せてもらったときは、いい加減な靴で平地を適当に走っただけなのでよく分からなかったけれど、ちゃんとしたカーボンバイクはレース用の機材として圧倒的に優れているんだなぁ、ということを体で実感してしまった。

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・・・とはいえ、足があるうちはいいけど、力が出せなくなってきたときにはキツいだろうなぁ~とか、チューブが太いのはイヤだなぁ、とか、やっぱりホリゾンタルが好きだなぁ・・・とか、色々考え出すときりがない。結局の所、「自転車に乗ってる感じ」をより楽しめるクロモリフレームは、レース機材としては劣っていても、自分の趣味にはあってるなぁ、と改めて感じた。

気に入ったバイクでどこまでやれるか。
やれるとこまでやってみよう。

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Comments

せっかくなんでTIMEのURLでもおいておきますね。
http://www.time-sport.com/us/home.htm
サイズ的にはXSでしょうか。
http://www.time-sport.com/us/composite/vx.htm

Posted by: まx | 2008.04.22 12:44 PM

やっぱり、TIMEいいですよねぇ(吐息)。サイズもXSでバッチリ。
でも最近の TIME は値段上がりすぎです。
色々見てると、LOOK の 585 あたりがさりげなくコストパフォーマンスという意味でも優れたモデルだなぁ、とか思えてきます。

Posted by: yama-kei | 2008.04.22 11:09 PM

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