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HTPC + プロジェクター + MX Air = シアワセ

前々から狙っていた、Logitech の超高級マウスことMX Airを自宅のリビングPC用に導入してみた。

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我が家のリビングPCは、NECのHT-1000JというプロジェクタにDVI接続されていて、なんちゃってホームシアターもどきのシステムを構成している。入力デバイスに関しては、二転三転した挙句、何の変哲もないマウスをソファの上で転がして操作をする、というあり得ない状況をしばらく続けていたのだった・・・。

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直販価格で\18,800というアメイジングなプライスもさることながら、商品画像を眺めていて思わずウットリしてしまうほどの造形美が印象的なこのマウス。そのウリは、なんと言ってもジャイロの搭載による空中でのマウス操作にある。

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光学センサーによって(?)空中にあることを認識すると、自動的に「空中モード」に移行し、マウスを振る動作がそのままマウスの移動として認識される。手ブレを補正するロジックが組み込まれているらしく、空中でのマウス動作もそれなりに「使える」レベル。

さらに、マウスの真ん中あたりに配置された4つのボタンが自由にコンフィグ可能で、アプリケーションごとに任意のキー入力やその他の機能に割り当てることができる。

例えば、我が家ではDVDプレイヤー(Win DVD)を

- PLAY/PAUSE ボタン -> "Space" (再生・停止)
- SET ボタン -> 左クリック
- BACK ボタン -> マウス動作のロック

という構成で利用している。
最後の「マウス動作のロック」というのがこのマウスをホームシアター用途で使う際のひとつのポイント。通常の状態でこれを押すと、ロックがかかって、マウスポインタの動作が抑制されるようになる。何も考えずにこのマウスを空中で動かしていると、カーソルがフラフラと動いてしまうので、それを抑制しながら「再生・停止」ボタンにアクセスしたり・・・ということが可能になる、というわけ。

この動作ロックは、左右のクリックかスクロールボタンの操作によって解除されるのだけど、4つのボタンでは解除されない。このあたりに、この商品の「ホームシアター向け」というコンセプトを強く感じる。

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さらに、特筆すべきなのがそれぞれのボタンの上で光っているオレンジ色のLED。マウスの操作中はこれが光り続けるのだけど、しばらく(10秒くらい)放っておくと「スゥゥッ」と上品にフェイドアウトして消える。再度マウスに触るとすぐにLEDが光るので、部屋が暗い状況でも問題なく操作することができる。

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世間では色物マウスとして見られているようだけど、なんのことはない、このマウスは(ほぼ)真っ暗になるホームシアターのために作られたマウスであって、それ以上でもそれ以下でもないのだ。自分がこの手のマウスに求めている機能を心憎いほどまで律儀に実装していて、素直に感動してしまった。
逆に、このマウスを「空中でも使える」高級マウスとして購入すると、少なからず失望する羽目になると思う。

具体的に「普通のマウス」としての弱点を挙げておくと、

- 持ちにくい
- タッチセンサーによるスクロールが使いにくい
- バッテリの持ちが悪すぎる

・・・といったところか。
ホームシアターで使うというニーズがあまりにもニッチなので、発売元のロジクールとしてもそれだけを押し出すことを躊躇してしまったのだろうなぁ。

ネタで買うには少し高い買い物だけど、ユースケースに合うようであれば、これは唯一無比の極楽マウス(というよりHTPCのリモコン)である、と言うことができそうだ。

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