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自転車の原点

誰にとっても、「原体験」ってものはある。

趣味でも仕事でも何でも、初めて「何か」に出会って心を動かされた体験は、いつまでも強い印象として心に残り、人がその「何か」を考える際の原型(アーキタイプ)となる。

去年から自転車に狂っているわけだけれど、今になって考えるとこれにはひとつの原体験が強く影響しているように思う。

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(PenzanceからLand's Endに向かう途中)

ロンドンでの大学生活最後の年、卒論を書き上げて提出した翌日に出かけた、コーンウォール地方への旅。
ふと思いついて、貸し自転車屋さんで借りた自転車でのサイクリング。
・・・これが本当に気持ちよくて、今思い出しても素敵な体験だった。

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(Penzanceのすぐ近くにあるSt. Michael's Mount。干潮になると潮が引いて道ができる)

羊が放し飼いにされている広大なダートムーアや、フラリと立ち寄ったパブでのランチ(とビール)。
ペンザンスに泊まってランズ・エンドに向かった日は、ちょうどその朝にワールドカップでイングランドがブラジルに負けたばかりだったことを思い出す(2002年だから、もう6年も前か・・・)。
帰り道は雨に降られっぱなしで大変だったっけ。

中学生の頃、マウンテンバイクに夢中だった時期もあったけれど、やはり自分の中での自転車の「原体験」はコーンウォールでのサイクリングだと思う。

いつかまた、あの土地に出かけて、海岸沿いの道を気持ちよく走ってみたいものだ。
B&Bに泊まって、1日中あちこち走り回って、帰ってきたら何かオイシイものを食べにフラリと出かける旅行。
ああ、素敵。

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そんなわけで(?)、目下検討中のサイクリング計画@東京を列挙してみる。
怠け者の自分は、レースのためにみっちりトレーニングをして・・・ってよりは、何が起きるか分からないサイクリングを気ままに計画して実行する方が性にあっているようだ。

- 「三浦半島ツアー」
境川CR-江ノ島-鎌倉-逗子-三浦半島一周(エナ・ヴィレッヂでランチ)-逗子-鎌倉-21号経由で横浜経由で帰宅

走行距離は160kmくらい。
是政橋に7:30集合で、11:00 にエナ・ヴィレッヂ着のイメージ。


- 「刈場坂峠サイクリング」
多摩川CRから成木街道に入り、山伏峠・正丸峠、さらに刈場坂峠を越えて、物見山のあたりから高麗、飯能、青梅と経由して多摩川CRに戻る

走行距離は200kmオーバーで、山あり谷あり。
それなりにコンディションを整えていかないと死ぬだろな。


- 「鶴峠サイクリング」
奥多摩湖-139号-鶴峠-33号-武蔵五日市

「“攣る”峠」の異名を持つ鶴峠には、一回くらいチャレンジしてみたいものだ。
ツール・ド・草津の前にチームメイトのOzyさんがチャレンジして泣きを見てた。


- 「銚子サイクリング」
永代通り-新大橋通り-14号-木下街道-国道464号-利根川-銚子でランチ、そのまま帰る。

平地メインとはいえ、320kmオーバー。途中でトラブると死ねる。
早朝出発が前提で、複数メンバーで先頭交代しながら効率よく走る必要があるだろな。

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Comments

ああ、どのコースも楽しそうだ!

銚子サイクリングは自分も考えていたのですが、往復までは考えてなかった…。

Posted by: jmz | 2008.05.29 12:22 PM

最近トレーニングしてないんで、実行するなら「三浦半島ツアー」あたりからかなぁ、と。
・・・が、最近は週末に限って雨ばかり。

300kmオーバーとかになると、風向きとかが効いてきそうです。信号が少なくてノンストップで走れればなんとかなりそうな気がしますが、実際の所どんなもんなんですかねぇ。

Posted by: yama-kei | 2008.05.30 01:28 AM

「三浦半島ツアー」いいですね。梅雨前に行けると良いのですが。

利根川CRは行ったことがあるのですが、信号無し歩行者無しで天国みたいです。ただし、1人で行くと飽きるかも。平地だし。
複数人で行って列車を作れば楽しそうです。

Posted by: jmz | 2008.05.30 01:42 PM

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