« February 2009 | Main | April 2009 »

富士登山競走

職場の同僚達がマラソンに凝っていて、話の流れから富士登山競走に参加することになりそうなのでメモ。

富士登山競走ってのは、毎年7月に開かれる、富士吉田の市役所から富士山頂まで一気に登るマラソン大会。制限時間が4時間30分で完走率が50%未満というサバイバルレースだけど、「日本一」の富士山にチャレンジできるということもあってか、リピーター率が高いことで知られるらしい。ランナーの世界では「フルマラソンでサブスリー(3時間切り)」「100kmマラソンでサブテン(10時間切り)」「富士登山競走完走」の三つがグランドスラムと呼ばれているとのこと。

軽装で山を突っ走るスポーツといえばトレイルラインニング(トレラン)の人気が高まっているようだけど、富士登山競争は「山を走破する」というより「日本一長い坂を駆け上がる」って意味でよりマラソン寄りのイベントということができそう。必要とされるのは、強力なエンジン(心肺能力)と極限まで軽量化されたボディー。

富士登山競走の獲得標高は約3,000mだから、完走に必要な上昇速度は約11m/min。山登りで荷物を背負いながら急坂を登ってるときは6m/minくらいが一般的なペースで、ちょっと飛ばし気味で7m/minか8m/min。自分の場合、軽装(サブザック)&1時間くらいであれば12m/minをキープできた実績(=ザイテングラートを1時間)があるので、これを4時間半キープできればギリギリ完走できる計算になる。

大変タフそう&面白そうなレースなので、前向きに参加を検討しているのだけど、これ以上趣味を増やしてど~するんだっつ~話もあるのが悩ましい。
はて、どうしましょうかね・・・。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

その後のPS3

昨年末に我が家にやってきたPS3だけど、週1,2回のペースで利用している。主な利用用途はBDプレイヤーで、気が向いたときにGranTurismo5 Prologueをちょこちょことプレイする感じ。

BDビデオは、米AmazonからPlanet Earthが含まれるBBCのドキュメンタリーコレクションとRon Fricke監督のBarakaを入手。

我が家の再生環境は

- 映像: PS3 -> コンポーネント(720p) -> NEC HT-1000J
- 音声: PS3 -> 光デジタル(2ch/48khz) -> Sony SDP-EP9ES -> Rogers Panthera -> Harbeth HL4

・・・という組み合わせ。
HL-1000Jはパネル解像度が1024x768なので、720pさえドットバイドットで出せない今となっては時代遅れの代物(でも、出てくる画像は気に入ってるので買い換える予定はないヨ)なのだけど、Planet Earthのイントロ部分の映像でもうビックリ。圧倒的な解像感もさることながら、それ以上にデータ圧縮による破綻がないのが素晴らしい。特に驚いたのが鳥の群をズームアウトして俯瞰視点になるシーンで、「ズズズッ」とズームアウトしていっても元々見えていた鳥の姿が最後まで確認できる。

これは・・・なんというか、ちょっといいヘッドホンを買ったらこれまで聞こえなかった音が聞こえてきたことにびっくりしちゃって、持ってるCDを次から次に再生しちゃいたくなる高校生の気分。こういう時って、音楽的な新しい発見ってこと以上に単純に「聞こえなかった音が聞こえて嬉しい」衝動のほうが強い。「別に画質がよくなったからって映画が面白くなるわけじゃないだろ」なんて醒めたことを言ってたのだけど、実際にこうやって圧倒的なものをつきつけられてしまうとそうも言ってられなくなりますなぁ・・・。あぁ恐ろしい。

Planet Earthはもともと720pのハイビジョンカメラで撮影されたものらしいのだけど、まさに「王道的」という表現がふさわしい作りのネイチャードキュメンタリー。あまりにもよくできていて「作られ」感が強いような気がしないこともないけど、1エピソードが50分によくまとまっているので、手軽に楽しめるのが○。作品の撮影風景を描いたオマケ的ドキュメンタリー「Planet Earth: The Diaries」もなかなか面白かったので、「あのショットはどうやって撮ったんだろう」というところに興味のある人は必見。コレクションに含まれるその他の作品("Wild China"、"Ganges"、"Galapagos")は、普通によくできたドキュメンタリー作品という印象。パックが安売りになってたから一緒に買ったけど、あえて買うことはないかな。Planet Earth単体であれば、イギリスのAmazonに売ってるやつがよさげ(リージョン制限はかかってない模様)。

BarakaはIMAX用の70mmフィルムで撮影された「映像詩」で、ボケ~と見るのに最適。画質に定評のあるアメリカ盤のDVDと比べても明らかに画質が上。何回も見た映像だけど、やっぱりこの作品は好きだなぁ。

他にも画質のよさそうな映画を米amazonでゲットしてみようと画策中。Disneyが気合いを入れてリストア&エンコードしたという初期のアニメ群やキューブリック作品、それにAKIRAあたりが狙い目かな。BDになってさりげなくよいなと思うのは、リッチになったメニューときれいになった字幕。DVDの汚い字幕にはいい加減ウンザリなので、ここの変化は大歓迎。さすがにBD-Javaはオーバースペックだと思うけど・・・。

**

GT5 Prologueは一通りエンディングまで見て、あとはスペシャルステージを2コース攻略すれば完全クリア。さすがにスペシャルステージは難易度が高くって、今はBLITZ Dunlop ER34 '07のパフォーマンスチューニングをやりながら鈴鹿を攻略中。

やっぱり個人的にはこういうストイックな姿勢のゲームが好み。GT5をストイックとか言うとあちこちから槍が飛んできそうだけど・・・。最後にまじめにやってたPCゲームはMobil1 Rally Championshipという完全なマゾゲー(漆黒の闇の中を30分間黙々と走り続ける集中力を要求されるラリーゲーム。シミュレーションモードでは車のダメージが蓄積するので完走さえも難しい)だったし、最後に買ったPCゲームはMS Flight Simulator: A Century of Flight(こっちは諸事情あってそんなにやってない)だ。

それにしても、あれだけファミコンブームで盛り上がった自分たちの世代も、最近はゲームになんて興味ないんだなぁ、と実感することも多い。ゲームをやらないメンバーがうちに集まった時は、GT5 Prologueよりもタダでダウンロードできる「まいにちいっしょ」のミニゲームのほうがよほど盛り上がってた。今さら「ゲームらしいゲーム」で盛り上げようとしてもユーザーはついてこないんだろうなぁ。目新しさで商売することの危険性がここにある。

PS3は「できそこないPC」的商品コンセプトがイケてないとはいえ、BDプレイヤー兼DVDプレイヤーwith高品質アプコンとして考えればそこそこアリ。「今さらゲームなんてやんね~よ」って人でも、ネットからタダで体験版を落として遊べばそれなりに面白いゲームに出会えるかも知れないし、デカくて重くて高くて可愛くないことを除けば、まだ製品としてサバイブできるチャンスがあるように感じた。

| | Comments (125) | TrackBack (0)

山の保険

昨年末から会社の山岳部の事務局という役目を仰せつかっている。

部員数十名のこじんまりとした部なので、運営に伴って発生する事務自体はたいした作業量ではないのだけど、興味のないことに関して驚くべきほどのザルさを露呈してしまう性格(苦しい言い訳)なので、報告書をまとめるペーパーワークやら決まり切ったルーチンワークは大の苦手。誰か適任者が見つかったらマッハで交代しようと目論んでいる今日この頃。

・・・んで、部が所属している都岳連(東京都山岳連盟=ハセツネカップを開催してるとこ)の保険制度が2009年度から変更になったので、それに関わるあれこれをメモ。

**

P3164897

2008年度まで都岳連がとりまとめていた「山岳共済」は非認可共済(だからといって何か怪しいものってわけではない)だったらしく、2008/4から施行された改正保険業法によって2009年度からは扱うことができなくなってしまった、というのが今回の話の経緯。この「山岳共済」の代わりにできたのが日本山岳救助機構(jRO(ジローと読むらしい))で、jROに入会することで、みんなの遭難費用を持ち合いましょうという仕組み。

入会金2,000円は昨年度の「山岳共済」への加入実績があれば無料で、入会時にかかる費用は会費の2,000円のみ。面白いのが掛け金で、これは年度の終わりに実際にかかった遭難時の捜索・救助費用を会員数で割って払う事後分担方式。jROの加入者が遭難・事故に遭った場合、最大250万円まで捜索・救助費用が支払われる。

昨年度までの「山岳共済」の実績だと、掛け金は750円から1,500円程度とのことなので、トータル3,500円くらいに収まりそうな雰囲気。このお買い得感(?)もあってか、自分の所属する山岳部では約90%の部員が加入してくれたので、団体割引が効いて会費も少しだけ安くなった。

**

あと、山岳保険で忘れちゃいけないのが障害保険。これは事故で死亡したり、怪我して後遺症が残ったり、他人に怪我させてしまったり・・・といったことに対する保険で、こちらは2008年度から大きな変更はなし。jROでカバーされるのは「遭難時の捜索・救出にかかった費用」(典型的にはヘリコプターの出動費用)だけなので、よりシリアスな状況に陥る可能性が高い登攀をやる人は入っておいたほうが安心。

都岳連で扱っていた障害保険「フルガード」は、2006年から東京海上が引受会社になっていて、山以外の事故に関しても就業中以外の「急激」「偶然」「外来」の事故であれば適用されるらしい(逆に、これら3つに当てはまらない凍死やテント内での窒息事故に関してはカバーされない)。

jROに入会している前提で考えると、死亡・後遺障害に720,000円&賠償責任に1億円出るZプランか、同じく1,000,000円&1億円出るAプランあたりが妥当な選択(保険料はそれぞれ2,050円、2,550円)と言えそう。怪我をした時の通院・入院費をカバーするハイカーorアルパインプランすると一気に保険料が5,000円超えになってしまう。

**

この手の保険は使わないに越したことはないのだけど、山は何が起きるか分からない場所なので、お守りという意味でも入っておくに越したことはないと思う。山岳部に所属する理由は数あれど、この手の保険に割安で加入できるということは大きなメリットのうちのひとつ。実際問題として、都岳連には事実上個人加入することはできないし、巷の保険で同等のコースを選んでも割高に高くなってしまう。

不景気の煽りで会社からの補助金も30%減額になったりと色々厳しい現実があったりするのだけど、細々でもよいから山が好きな人が集まって活動していければよいのかなぁ、と考えている。

**

ちなみに、昨年度の資料を見る限りだと、国内の山での遭難者(1808人)のうちの80%(1439人)が40歳以上の中高年で、さらに死亡者・行方不明者に限って言えば90%以上が中高年なのだと言うから驚いてしまう。実際に山に行っても思うことだけど、今や日本の山は名実共に中高年のものになりつつありますな。

http://www.npa.go.jp/safetylife/chiiki28/h19_sangakusounan.pdf

| | Comments (0) | TrackBack (0)

月がとっても青かったから・・・

3/10の晩は満月。
家にたどり着く直前に空を見上げたら雲に霞んだ月がきれいで、ひょっこり顔を出した月がまんまるで嬉しくなったので、思わず自宅のベランダから撮影してみた。

P3104871

E-410+ZD 40-150mm F3.5-4.5で、ライブビューを利用。
オリンパスの新一眼レフE-620は新しい機能が全部入ったよさげなモデルなのだけど、残念ながら食指は動かず。やはり、自分にとってはE-410の機動力がサイコーに魅力的なのでした・・・。

ここ1年くらいテニスの試合写真をE-410+ZD 40-150mm F3.5-4.5で撮る経験を積んできて、大分マシな写真が撮れるようになってきた。AFは遅いしレンズは暗いけど、慣れとシャッターチャンスを逃さない根性で、ある程度の写真は撮れる。

P3074746

ある程度以上の写真が欲しいということであればハイエンドの一眼レフと明るい望遠レンズが欲しくなるのだろうし、それこそカシオの変態カメラ「EX-FH20」を使えばプロでさえも切り取れなかった世界に触れることが出来るのだろう。個人的にEX-FH20には興味大アリだけど、活用できなかったリスクを考えるとシャレで買うわけにいかないのが悩ましいところ。

**

ちなみに、「月がとっても青かったから・・・」ってのは、若かりし頃の宮崎駿が原画に参加している「長靴をはいた猫」に出てくる台詞。作品の冒頭部分で鼠を助けたことで猫裁判にかけられた主人公「ペロ」が澄ました顔でこれを言う。今日の月を見ていたら、なぜかこの台詞を思い出した。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« February 2009 | Main | April 2009 »