登山靴を新調 (Garmont Tower GTX)
5年履いてボロボロになった軽登山靴を新調。
購入したのはGarmont Tower GTX(ガルモント・タワーGTX)で、サイズはUK9。
1. 2008年夏の北アルプス長期縦走で軽登山靴がボロボロに -> 買い替えを検討開始
2. 日帰り登山はアプローチシューズで十分だし、冬用のプラブーツもそろそろ耐用年数を迎えるので、無雪期の縦走~冬山で使える靴が欲しいゾ
3. 石井スポーツのセールで型落ちのGarmont Pinnacle GTXが安いっ!
4. 店頭ではかせてもらったところ、自分にあうサイズに出会えず
5. アメリカの通販でPinnacle GTXより軽量で自分のニーズにジャストフィットしそうなTower GTXがセールで安いっ!
6. ポチッ
・・・という流れ。
手持ちの登山靴に関しては、以前書いたエントリーが参考になるかも。
試し履きを一切せずに登山靴を買うほど愚かしいことはないのだけど、今回に限って言えばワンサイズ下のPinnacle GTXの感触からUK9であれば大丈夫だろうと踏んで、予想通りピッタリ。見た目もイタリアンな感じで気に入った。
実測848g(片足)のTower GTXは、きちんとしたアイゼンが装着可能でソールもしっかりしている登山靴としては破格の軽さを誇るテクニカルなシューズ。この靴のよさが生きるのは、雪と岩がミックスしたルートをスピーディーに越えるような状況だけど、残念なことに日本にはそんな場所はほとんどない・・・。アッパーは1.8mmのスエードレザーとナイロンのハイブリッド(もちろんゴア)で、そこそこ保温性もありそう。厳冬期の北アルプスにでも行かない限りはこの靴でオールシーズンいけるのではなかろうか。
ニューモデルのTower GTXは、デザインがより過激になって、アッパーに“カーボンシンセティックレザー”が採用されているのが違いの模様。
1kg近い重さを許容できるのであれば、保温性&耐久性という観点から見てPinnacle GTXのほうがオールマイティーに使えてよさげ。とはいえ、両足分で300g軽くなることの意義を自転車乗りの自分はうんざりするほどよく知っている。アッパーがオールレザーのPinnacle GTXは夏の縦走では暑苦しそうだし、体重も軽くてライト&ファーストな登山を身上とする自分としては、Tower GTXで正解だったと思いたい。
これまでは、
日帰りの低山: アプローチシューズ
アイゼンが必要な山: プラスチックブーツ
沢登り: フェルトソールの沢靴
それ以外:軽登山靴
というラインナップだったのだけど、
日帰りの低山: アプローチシューズ
沢登り: フェルトソールの沢靴
それ以外:登山靴(Garmont Tower GTX)
という感じになりそう。
当面はプラブーツも問題なく使えるので、それなりに寒そうな雪山はプラブーツを使い続ける予定。直近だと、GW中に計画している甲斐駒・仙丈をニューシューズで行くかどうかが悩ましい。今年は雪も少ないと聞くし、あまり時間に余裕のない計画になりそうなのでTower GTXのほうがよさそうなのだけど、北沢峠にテント泊する予定なのでプラブーツのほうが便利っつ~話もある。さて、ど~したもんですかね。
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晴れて現役引退した AKU コネロ GTXはなかなかよい靴だったと思う。
「軽登山靴」の王道をいく高級ハイキングシューズという立ち位置で、通気性のいいアッパー(ゴア採用)で夏場もムレにくく、何よりも軽くて歩きやすいのが気に入ってた。雪山には行かないけど、2,3日以上のテント泊をやるような人で、そこそこちゃんとした靴を探している人のニーズに合致しそう。
年に10日~15日くらいの利用で、履き始めて2,3年経ったころから防水性能が落ちてきて、4年目にアッパーの内側にほころびが目立ち始めて(自分で縫って修理)、5年目にソールが減ってグリップ力が落ち始めてアッパーのほころびが修理しても間に合わないくらい酷くなった。岩稜帯や長い雪渓の登下降でハードに使うことも多かったし、ソールが剥離するリスクという意味でも、ナイロン製の軽登山靴の賞味期限は5年くらいと考えるのがよいんじゃないかと思う。
AKUは石井スポーツが独占して扱っているイタリアのブランドなのだけど、なかなかまじめに製品開発をしていて侮れないシューズをラインナップしている。欲を言えばもう少しデザインにこだわって欲しいところだけど、無難なデザインのものに関してはまぁ許せるレベル。
2,3年履いたアプローチシューズもそろそろヘタってきているのだけど、そんなに高いものじゃないので定期的に買い換える作戦でいこう。