Garmin Edge 705を山で使う
GPS付きサイクルコンピューターであるところのGarmin Edge 705を山登りで使うとどうなるのか、というお話。
前に書いたEdge 705のレビュー記事の続編。
会社の山岳部の備品として購入したGPS60CSxは、いつも自分の手元にあるとは限らないので、Edge 705を山で使う方法もある程度確立しなければ・・・というのが自分のモチベーション。日帰りの低山ハイキングで3,4回利用し、GW中の3泊4日のテント行@南アルプスで使ってみての感想としては
- 軽量コンパクトなのは◎
- ストラップがつかないのは×
- 地図表示・ログ採取は問題なし
- 2日以上の行動では充電が必要
- 寒冷地(-5°前後)での動作も大丈夫っぽい
・・・という感じ。
当たり前の話だけど、自転車のハンドルやステムにくっついているべきものをポケットやザックに入れて使うわけだから、機械としてのユーザビリティーにケチをつけるのは筋違い。とはいえ、総合的な評価としては「十分に実用的」ということができそう。
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Edge 705はGarminのアウトドア用GPSに比べると圧倒的にコンパクトなので、ズボンのポケットに入れておいて、現在位置やルートを確認したい時に「ひょい」と取り出して、使ったらすぐにしまう・・・という使い方が定着した。大型ボディーでストラップがついてるGPS60CSxの場合、ストラップをザックにくくりつけて横ポケットに入れておき、必要なときに手を伸ばして見る・・・という使い方だった。やはり、ストラップで固定されている分GPS60CSxのほうが間違いなく安心感はある。とはいえ、電池込みで200g前後あるGPS60シリーズやColorado、Oregonといった機種と比べると、100gのEdge 705の軽さは大変魅力的。
公称で15時間もつというバッテリーは、Ant+のアクセサリー類を探さない設定&バックライトオフの運用で8時間使って目盛りが半分くらいまで減っていたので実際に15時間くらいもちそう。ただし、一日の行動時間を6-8時間と考えると1泊2日の計画でもギリギリ。2泊3日以上の計画であれば何らかの方法で充電する手だてが必要になる。
今回の南アルプスにはSANYOのUSB出力付き充電器+eneloopを持っていって、問題なく充電することができた。バッテリーの残量が半分の状態からフルになるまでの所要時間は約1時間。給電機能に特化したものでもよかったのだけど、出先で充電もできる汎用性を優先。
あとは・・・行動ログがTCXファイルとして保存されるのでカシミール3Dで直接読み込めなかったり、表示やセンサー類の設定をいちいち変えるのが面倒だったり・・・とかいった細かい不満点があるけれど、これまた本質的な問題ではないので無視。
自転車用に特化した機能が求められるGPSサイコンに比べると、アウトドア用のハンディーGPSに求められるのはタフさだったり単三電池での動作だったりといった限られたものなので、自転車での活動がメインで登山等のアウトドア活動もたまにやる、という人が「アウトドアでも使うことを見込んで」Edge 705に手を出すのは十分にアリな選択肢だと感じた。