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黒部の山賊 - 伊藤正一

読みたかった本なので、ゴニョゴニョして初版を入手。

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戦後の混乱した時代に、北アルプス最奥の小屋を買い取った著者が小屋に住み着いていた山賊達(と下界で噂されていた人物達)と一緒に過ごした日々を記した本。山賊達の正体は、山に生活の場を持っていた猟師達。中でもその長とでも言うべき遠山富士弥は、「黒部の主」と言われた遠山品衛門(「上高地の嘉門次」みたいなもんですな)の息子で、旧日電歩道は彼と兄とが人夫を指揮して作ったものなのだそうだ。

いわゆる「猟師」と呼ばれる人たちの最後の世代に属する人々の様子や、戦後のものがない時代に山登りをやっていた人たちの姿、そしてクロヨンの開発が始まる前の、むき出しで険しい自然が残った黒部の姿が描かれている貴重な本。何よりも、著者の黒部への愛が伝わってくるのが素敵。

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2年前に著者の伊藤さんが管理している三俣小屋で半分くらいまで読んで、1年後に再訪した時に読み進めようと思ったらもう置いてなかったのだった・・・。絶版で入手困難なのかと思いきや、小屋のウェブページor小屋で普通に売っているみたい。

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(鷲羽岳と三俣小屋)

P8071162
(水晶岳から見るワリモ岳と鷲羽岳)

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(黒部減流域のクルマユリ)

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