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穂高岳池巡り・ルートメモ

2009年のシルバーウィークは、穂高岳の池巡りへ行ってきた。

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1日目: 上高地~奥又白池~五・六のコル~涸沢
2日目: 涸沢~北穂東稜~北穂池~A沢のコル~北穂~涸沢岳~涸沢
3日目: 涸沢~本谷橋~横尾本谷・右俣~横尾尾根のコル~天狗池~殺生ヒュッテ
4日目: 殺生ヒュッテ~槍往復~徳沢園

・・・という行程。
詳細なレポートはこちら

はじめの三日間の行動は、主に道なき道を行くバリエーションルートだったので、GPSのログと写真を活用して、思い出せる限りの記憶を頼りに辿ったルートをメモ。

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(フルバージョンのGPSログは、こちら)

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1日目。
徳沢を過ぎて新村橋を渡り、林道を歩いてパノラマルートへ向かう登山路を辿る。ある程度高度を上げると奥又白谷を渡る地点で奥又白池に向かう分岐にぶつかるので、ここで松高ルンゼの脇から小尾根に乗って高度を上げていく。

P9191483
(小尾根の入口。すぐ脇にプレートがある。「君、永遠に雄々しかれ」)

木登り的、藪漕ぎ的要素の強い登りだけど、トレースは明瞭で危険な個所もない。開けた場所に出ると、北尾根がよく観察できる。野イチゴ畑の中をしばらく進み、五・六のコルに向かう分岐をパスして直進。

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(真ん中上のピークが六峰。正面のガレ沢の右側の小尾根を詰めると五・六のコル)

ここまで来れば、奥又白池は目と鼻の先。
池は素晴らしく居心地のよい場所で、一時期汚れていたという水もきれいで透き通っている。

P9191503
(奥又白池から見える前穂と北尾根)

池から五・六のコルに向かう道は、それなりにトリッキー。
ガスってる時はルートファインディングに苦労する可能性が高く、岩場に慣れていないと落石や滑落の危険があるので注意が必要。

まずは、池に来るときにパスした分岐を折れて野イチゴ畑の中をトラヴァースしていく。これまでの道よりもトレースは細い。途中、4峰か5峰に向かう分岐があるので、無視してそのままトラヴァースしていくと、ガレ場に向けて一気に下る箇所がある。この下り区間は、浮き石が多くて斜度もあるので注意が必要。

P9191532
(五・六のコルに向かう小尾根から池~ガレ場のルートを概観。トレースが微かに見える。)

ガレ場ではマークが確認できなかったので、高度を一定に保ちながらトラヴァース。ガレガレではあるけれど、岩の踏み方に気をつければそこまで危険ではない。

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(ガレ場のトラヴァース地点)

ガレ場を渡りきった先で草つきを越え、もうひとつの細いガレ場を渡る。渡ったところにある岩の脇にあるトレースを頼りに、草つきの斜面をトラヴァースしていくと、再度ガレ場に出る。

このガレ場の向いにある支尾根に乗りたいので、ガレ場を渡ってルートを探す。渡ってすぐの岩の脇にもトレースが認められたのだけど、ガレ場を直登するマークがあったので、15-20mほどガレ場を登ってからトレースを頼りに支尾根に取り付く。

P9191524
(ガレ場を渡ってすぐの岩。あとから写真を見る限りだと、ここから支尾根に乗っても大丈夫だった模様)

支尾根に乗ってしばらく行くと、足場・ホールド共に少ないしょっぱい箇所がある。これは左側の草つきに逃れるのが正解で、最後の一手にはお助け紐がある。ここを越えると一気に見通しが開ける。

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あとは尾根上のトレースを詰めていき、ちょっとだけおっかないトラヴァースを越えてガレ場を登っていけば五・六のコルに出る。

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(五・六のコル手前のイヤなトラバース)

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2日目。
涸沢から北穂東稜に行くには、南稜方面に向かう一般路を登っていき、一般路がガレ場から左に折れて南稜に向かうところで右側に折れる。

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(南陵に向かうルートから右にそれてすぐのガレ場。正面に見えるのがY字雪渓・右俣)

トラヴァース気味にガレ場を渡り、Y字雪渓・右俣の右岸に沿って登っていく。浮き石が多く足場が不安定なので、登行していく際には落石に注意したい。

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(ガレ場の登行。落石注意。)

東稜のコルに出たら、そのまま広くなった尾根を北向きに進む。2814mの肩のあたりからは北穂池が下方に確認できる。肩の切れ口を東側に向かって偵察すると、大岩の上にケルンが積んであり、その先にマークと下り口がある。

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(2814mの肩からの下り口の脇に積んであったケルン)

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(2814mの肩からの池へと向かう下り口)

トレースはそこそこ明瞭ではあるものの、岩場ではトレースを見失いがちなので、注意深くマークを探し、それを頼りに下っていく。ルート自体の難易度は一般路に毛が生えた程度。

P9201622
(さりげないマークが多い)

2,3回小さな尾根を左側に乗越しながら下っていくと、ガレ場に出る。もう池は下に見えているので、あとは池に向かって下っていくだけ。

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(見通しのあるガレ場に出たら、あとは下るだけ)

東稜から素直に下っていって、はじめに出くわすのが一の池。
二の池方面に向かうには、一旦南西方面のガレ場を登り、途中からトレースを頼りに草つきの斜面を越えていく。うまく辿ることができれば遭難碑の脇を通って二の池、三の池周辺に出られる。

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(北穂周辺から池の台地を俯瞰。池の向こう側は本谷・左俣に向かって切れ落ちている)

オリジナルの計画では、ここから本谷・左俣に抜けるルートを探して下降する予定だったので、雪田の脇を歩いて野イチゴ畑の先のブッシュを偵察。

雪田から溶けだした水がチロチロと流れている箇所があったので、恐らくこれが北穂滝の水源となっているのだろう。

P9201643
(雪田からの流れ出る水)

(恐らく)向かうべきであろう斜面は、ナナカマドの灌木帯。進もうと思えば進めそうだけど、トレースもなければ無事に下れる保証もないので、A沢のコルへの転進を決意。ザイルを持って飛び込むか、あるいは本谷・左俣から登ってルートを確認しないと駄目ですな。

P9201644
(本谷・左俣へと下るルートを偵察するも、ブッシュに阻まれる)

雪田のある台地を離れて、A沢のコルに向けてのガレ場登り。草つきの脇をかすめて、落石に気をつけながら高度を稼ぐ。登り切ったところは広い尾根状になっていて、長谷川ピークがよく見える。

ここから先は、トラヴァース気味に進んで前方に見える灌木帯を越える必要がある。ハイマツとブッシュの生え際を攻めたところ、ちょうどよい具合に踏まれていたので藪漕ぎはほとんどせずに灌木帯をクリアー。出口にはペンキマークまであった。

P9201652
(広い尾根状から長谷川ピーク方面。正面のハイマツとブッシュの生え際を目指してガレ場をトラヴァース)

あとはガレ場を注意しながらトラヴァースしていけばA沢のコルに出られる。

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3日目。
本谷橋から沢に沿って上流へ向かう。
はじめは大きな岩を飛び跳ねたりしていくが、次第に左岸側の今にも消えてしまいそうなトレースが拾えるようになる。

P9211759
(はじめは沢沿いの巻き道がないので、岩の上をぴょんぴょん跳ねていく)

このトレースは昔から歩かれているもののようなのだけど、木や草に邪魔されて歩きにくくなってしまっている。沢靴を持っているパーティーであれば、そのまま水際を歩いて行ってしまったほうが効率がよいかも知れない。ただし、このあたりの岩はただ濡れているだけのように見えて凄く滑りやすいので、注意が必要。

左岸側のトレースは、ところどころ必要以上に高巻きしている印象。うっとうしい草をかき分けていくのにウンザリしながら進んでいくと、右俣と左俣が分かれる二俣に出る。

P9211763
(二俣から右俣上部を見る)

すぐに出てくる小滝は右岸側から越えて、またすぐに出てくる滝は左岸側からお助けロープを使ってクリアー。多少アクロバティックな体勢で越える必要がある。

このあたりから斜度が上がってくるので、歩きやすそうな所を適当に選んで高度を稼いでいく。ギュギュッと斜度がきつくなった箇所を乗り越えると、目の前の視界が開ける。ここで一旦急な登りからは開放される。

P9211769
(本谷・右俣のカール(通称“黄金平”)の端に到着。視界が開ける)

ここから先は、横尾尾根の最低コルを目指す。
直接コル方向に進むとブッシュにぶつかってしまうので、沢の左岸側のトレースを拾い、左側から回り込む形でブッシュをクリアーしていく。

ブッシュを越えた先は野生のブル-ベリー畑。前方にはモレーンと雪田があるので、微かなトレースを頼りにコルに向かって直進。ブッシュを越えた先に、右側から回り込んでモレーンは迂回するトレースがあったので、恐らくこれを拾った方が素直に行けたのではないかと思う。

P9211779
(モレーンと雪田と目指すべきコルが見える)

モレーンが尽きたあたりに目印になる大岩がある。
コルに直登するルートは悪いようなので、左側から回り込むルートを選択。ガレ場の登りになると、浮き石が多くて足場が悪いので注意深く進む。

P9211807
(ガレガレの急斜面で足場は悪い)

コルへの直登ルートとの間には、島状のブッシュ帯が二つある。高度を稼ぎ、二つ目のブッシュ帯の上に抜けたあたりから右側にトラヴァースして行くと、トレースが拾えるのでこれに乗って進んでいく。

大岩とハイマツが混じった箇所に出たら、コルまでトラヴァースすることは考えずに直登ルートを選択し、しばらく登っていくと東稜の縦走路に出る。

P9211811
(ここまで来れば一般ルートは目前。)

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参考にさせていただいた資料は以下。

今回の池巡り計画のベースとさせていただいたのがこちらの記事。
http://isla.cocolog-nifty.com/mountain/2008/09/2-1-2-3-4.html

奥又白池、五・六のコル周辺に関してはこのあたりの記事が参考になった。
http://buna-pow.com/2005/hotaka/hotaka2005.html

北穂池に関しては、すうじいさんの記録が役に立った。
http://www.interq.or.jp/world/suji/mr293map.html
http://yamanashi3.hp.infoseek.co.jp/mr626.html

本谷・右俣に関しては、南岳小屋の方が書いている記事が充実している。
http://www.mcci.or.jp/www/minamidake/course-5.htm

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