チキチキマシーン・その後

先日紹介した「猛レース」で、コンビニ(旧ampm)スタートのヤビツ峠TTを開催してみた。
坂馬鹿大集合!!ヤビツ峠TT(コンビニスタート)

こないだ登録した名古木スタートのログだと、なぜかタイムが異様に早く計算されてしまっていたので(名古木スタートで35分切り(=ampmから30分くらい))、そっちの投稿は削除。
実際にそういうタイムで走れる日が来るといいんだけれど・・・。

新しいレースでは、今年の3月16日にRoppongiExpressさん主催で開かれた「坂バカ集合」の時のyoutube動画を元に、筧五郎さんと高岡さんの記録を参考タイムとして投稿してみた。動画の中で通過したポイントでのタイムも使っているので、それなりに現実の走りに即したデータになっているはず。

こんなに面白いサービスなのに、ガンガンデータが投稿されないのが不思議でしょうがない。
まだまだGPS Enabledなサイクリストが少ないってことなんだろうなぁ。
う~む。

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チキチキマシーン?

Yahoo!の新サービス「猛レース」が面白い。

これは、ウェブ上の地図でルートを作成してレースを開催し、いろんな人がGPSのログを投稿することで仮想的なレースを楽しめる、というもの。
百聞は一見に如かずというわけで、どんぐり保育園送迎(レース)を見て欲しい。

入力データとしてGPSのログを使えるのがこのサービスのキモで、地図の上をスクロールしながら本当に誰かが走っているかのような臨場感をを味わえる。
単純なタイム登録もできるようだけど、それだとペースの変化やなんかが分かりにくいので、あくまで補助的な利用にとどめたほうがよさそう。

テクノロジーの無駄遣いっぽい感じが実に素敵だ。

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関東圏の自転車乗りにはお馴染みのヤビツ峠のレースもあったので、今年の4月にツール・ド・草津に向けてトレーニングしていた頃のログを投稿してみた("やまけい"で登録)。
ハマのラルプデュエズ!表ヤビツ タイムアタック!

Dscf3077_2スタート直後にガンガン飛ばして、途中からタラタラになっているのがよく分かる。

受信感度が悪い&ログの保存間隔が15秒固定のGPS-CS1Kを使っているので、ところどころ道なき道を走っているような感じになってしまっているのはご愛嬌。
投稿するログは、レースの開催時に設定するチェックポイントを通過する必要があるのだけど、自分のログは菜の花台前のヘアピンを見事にパスしてしまっていたので、カシミール3Dを使って手を加える必要があった。

ヤビツ峠のタイムアタックは、名古木の交差点スタートだと途中の信号がタイムに大きな影響を与えてしまう可能性があるので、最近はampmスタートが好まれている模様。
次に行ったときにでもログを採取して、ampmスタートのレースを開催してみようかな。
((注)最近はampmではなくなってしまった模様)

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さらに、多摩川サイクリングロードから尾根幹線にエントリーするときによく走る連光寺のコースを開催してみた。
近場の坂場はいい坂場? 連光寺TT

スタートは、ゴルフ場とかの看板がある交差点。
川崎街道沿いの4-5%くらいの坂を登り、連光寺坂上の交差点を左折。
ググっと登ってから一旦下り、連光寺の交差点を直進してから最後の登りをこなして尾根幹線の上を越える陸橋に差し掛かったところがゴール。

P9040228P9040233_2

川崎街道沿いは路面もよいし、信号がなくてノンストップで走れるのでなかなかナイス。
左折してから先は、運が悪いと信号にも引っかかるし道も狭いので無理は禁物。

東京近郊である程度の距離を登れる場所っていうとここくらいしかないのだけど、いかんせん短いので、外的要因によってタイムにバラつきが出やすいのが難点かな。

**

最後に、GPS Enabledサイクリスト志望の方にGPSデバイスをご紹介。

ソニー GPSユニットキット GPS-CS1KSPソニー GPSユニットキット GPS-CS1KSP

ソニー 2008-03-14
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GPS-CS1KSPは可もなく不可もなくという感じ。
ソニー製チップの精度はいまいちで、記録間隔が15秒固定ってのも微妙。ちょっと嵩張るのもマイナスポイント。Amazonで買えて、単三電池が使えて、バイクマウントもついてる日本製品(中国製だけどネ)ってのがウリかな。
良くも悪くも無個性な製品。

P8211706新しいもの好きな人にお勧めなのが、日本ではまだ売ってないGarmin Edge 705。

「全部いり」のサイクルコンピュータとして使える上に、GPSによる地図表示&ナビまでできちゃう。
心拍計やケイデンスセンサーを持ってない人がPOLAR CS200/400あたりのモデルを検討しているのであれば、いっそのことこれに手を出してしまうのが面白いと思う。

アメリカからハンディーGPSを取り寄せる際の定番になりつつあるJ&Hであれば5万円くらいで入手可能。

その他のロガーに関しては、専用充電池だったり、簡単なナビ機能がついてたり、BTで通信できたりと、色々と個性があって悩ましい。

ちょうどおあつらえ向きの記事があったので、リンクを張っておこう。
にやにや製作:GoogleMapとGPSを自転車で使う

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ウェブサイトいじり

ウェブサイトをちょこちょこいじる。
まず、登山&サイクリングの記録ページと化しつつある、yama-kei journal の画像表示にLightbox2を使ってみた。
(->こんな感じ)。

Modx_edityama-kei journalは、何年か前に出会ったMODxというCMSで構築してある(というよりも、もともとはMODxで遊ぶために作り上げたサイトだったりして)ので、変更は簡単。

必要なファイルをアップロードして、MDOxのテンプレートからアップロードされた *.jsと*.css をインクルードするように修正。さらに、画像の表示部分(これは独立した Snipet として定義してある)をちょこちょこっといじれば完成。
ドキュメントを構成する要素が綺麗に別れているMODxの考え方はナイスだと思う。

編集画面は←のような感じ。

それぞれのアクティビティーごとにテンプレートを用意して、記事を書くときはタイトルと本文、画像、画像のメモ、それに追加情報を入力してしまえばあとはよろしくやってくれる仕組み。

画像が6枚までしか張れないのは仕様(ショボッ!)。

ここ最近目にすることの多かったLightboxなのだけれど、随分と簡単に設置できるのね・・・。一部のブログでは、プラグインなんかを使って統合されているようなので、さらに敷居は低そう。

ついでに、Amazonへのリンクをちょこちょこ追加。
一応、登山やサイクリングなどのアクティビティーに関係のあるオススメ商品を表示するようにしておいたので、検索サイトから飛んできた人がうっかりカートに入れたりしてくれたりすることを期待してみる。

**

さらに、細々と更新しているブック・レビューサイトの編集画面をいじる。
こっちはMovable Type + aws.plを使っているのだけど、MT 3.6 になってから編集ページのテンプレートが更新されてしまった関係で、編集画面の「ASIN登録一発ボタン」がなくなってしまっていたのを修正。

MT 3.6 に対応した aws.pl はここにある

tmpl/cms/edit_entry.tmpl に


function insertAmazon (e) {
var str = getSelected(e);
if (!str) return;
setSelection(e, '<MTAws dev_token="your_token" associate_id="your_associate_id" search="AsinSearch" query="' + str + '" mode="books-jp" lastn="1"><MTIfNonZero tag="MTAwsurl"><MTIfNonZero tag="MTAwsImageUrlMedium"><a href="<$MTAwsurl$>"><img src="<$MTAwsImageUrlMedium$>" valign="top" align="left" vspace="5" hspace="5"></a></MTIfNonZero><br>Title: <a href="<$MTAwsurl$>"><$MTAwsProductName$></a><br>Author: <$MTAwsAuthors$><br>Price: <$MTAwsListPrice$><br>Publisher: <$MTAwsManufacturer$><br>Published Date: <$MTAwsReleaseDate$><br clear=all></MTIfNonZero></MTAws>');
}

という関数を追加して、さらに同じファイルの<div class="field-buttons-formatting">がある下のあたり(フォーマッティングボタンが並んでいる)に、


write('<img title="<MT_TRANS phrase="Amazon">" onclick="return insertAmazon(document.entry_form.text)" src="<TMPL_VAR NAME=STATIC_URI>images/amazon-button.gif" alt="<MT_TRANS phrase="Amazon">" width="40" height="18" />');

といった記述を追加することでボタンが復活。

Mt_amazon_01

この状態でamazonボタンを押すと・・・

Mt_amazon_02

・・・こうなる・・・と。

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allofmp3は死なず

「データ量で計り売りしてる音楽配信サービスがある!」・・・と有名になった、ロシアのallofmp3.comというサイトがあった(過去形)。

欧米のポップスやロックの品揃えがなかなか充実しており、自分でコーデックやビットレートを指定できる上に純粋な「データ量」で値段が決まるという、身も蓋もない感じが気に入っていて、2回くらい30ドル前後をチャージしてちょこちょこ利用していた。

・・・で、今年の中頃になって突然サイトが閉鎖してしまい「ああ、ついに音楽業界に刺されたか」と思っていたら、新たなサイトを立ち上げて、同様のサービスを今度は専用のソフトを使って展開しているようだ。その名もalltunes.comで、allofmp3のアカウントをそのまま使える(チャージされてた金額も残ってる)。

Alltunes驚いたのは、allTunesというどこかで聞いたような専用アプリの出来で、これがダウンロードサイズ3MBのバイナリとは思えないほど上手に作り込まれている。なんというか、割り切りが実にうまい。
起動時にカタログ情報をダウンロードする(2回目以降もdiffを読み込んでるっぽい)ことで、ストレスなくサクサクと動作するキーワードサーチを実現している。で、アルバムやトラックに辿り着かせ、アルバムアートや視聴はネットから取ってくる・・・という仕組み。

さらに、ウェブベースだった時代は面倒だったダウンロードに関しても、この専用アプリが丸ごと面倒を見てくれるので便利になった。

今どき、怪しげなサイトで検索すればいくらでも無料で音楽はダウンロードできるけれど、一応コンテンツに密接に関係した仕事をやってる身としては、ホイホイとダウンロードするのもなんだか気が咎めるので、「CD買うほどじゃないけど聞いてみたいゾ」という音楽を漁るのに重宝することになりそうだ。

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SS40G の電源換装 (ST-220FAB)

自宅では、プロジェクターに繋ぐマルチメディアPC(今どき風に言うと HTPC(これも死語か?))として Shuttle の ベアボーンキット SS40G に AMD Athlon XP 1800+(低電圧版) を載せたものを利用している。

この時代遅れPCはかれこれ5年近く使っているもので、去年の夏あたりから電源の調子がおかしいことに気づいていた。具体的には電源が入らなくなったり、高い負荷をかけつづけると落ちたり・・・というお決まりの症状だ。
それでも電源ケーブルを抜き差ししたりしているうちに起動するし、高い負荷をかけ続けなければなんとか動くし、所詮はプロジェクターを使う時にしか出番がないので、つい最近までだましだまし使い続けていた。
・・・が、ここにきて春めいてきたせいか本格的に具合が悪くなったので、対策を練ることにした。

もともと載っている電源は、achme なるメーカーの AM630BS20S の200W。こことかこことかこことかで報告されているように、極めて故障率の高い電源らしい。電源を解体してみると、リンク先の写真と同じようにコンデンサが膨らんでいたり液漏れ(2本も!)しているのが確認できた。コンデンサを交換すれば修理できるのだけど、ハードウェア絡みの問題にアタックする元気が出なかったので、素直に電源ごと交換することにした。
安心と時間を金で買う。これぞ大人のたしなみといったところ・・・。

規格は Flex ATX なるもので、Shuttle 純正のPC 40が8,000円ちょい。Seventeam なる台湾メーカーのST-220FABは5,500円くらい。
どっちでもよかったので、「日本製のコンデンサー利用」という謳い文句と値段に惹かれ、ST-220FABにすることした。

早速届いたのでドライバ片手に作業をして、あっさり交換完了。
サイズが随分長くなっていたのでケースに収まるか心配だったものの、特に問題なし。
動作もバッチリ安定するようになったので、これで今年の夏は安心して越すことができそうで一安心。

**

いまどき、CPUが2GHzだろうが3GHzだろうと気にならないし、メモリーは1GBくらいあれば問題ないし、ハードディスクはUSBやNASやらで好きに追加できるし、PCってつくづく面白みのない機械になり下がってしまった気がする。

スペックとか環境とかを気にせずに使えるようになった、ということはハードウェア/ソフトウェアの進化が一段落して安定期に入っている、という喜ばしい状況なのだろうけれど、今のPCって一般的なユーザー(ノン・プログラマー)にとって値段の割にできることが限られているへっぽこデバイスであるようにしか思えない。

intel/MS にとっての脅威は、巷で噂されている Google PC みたいな徹底したシンクライアント化を進めたハードウェアに一般ユーザーをかっさらわれることだろう。実際、4,5万とかでメールやウェブがきちんと見れて、USB を正しく認識できて、デジカメの写真なんかを取り込める機械があったら、自分も喜んでそっちに乗り換えてしまう気がする。
これは、いかにも「イノベーションのジレンマ」的シチュエーションだ。

競争相手は後ろからおっかけてくるとは限らない。
平行線を走っていた相手がいつの間にか自分の遙か先に行ってしまっている可能性は常にあるのだ。

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MODx - Truly Generic CMS

最近勉強がてらMODxというCMSをいじったりして遊んでいる。

CMSとはContent Management Systemの略で、ウェブ用のコンテンツを管理するシステムの総称。例えばウェブログは「日記的なコンテンツ」を管理することに特化したCMSだと言うことができる。
要するに、「デザインやら検索やらの機能はシステムに任せて、僕はコンテンツを作りますよ」といった場合に便利なウェブ用のシステムだ。

MODxは今年(2005年)の3月頃にEtomiteというプロジェクトから派生した(forkという)ばかり。
ライセンスはGPLで、RDBにMySQLを使っているのはイマドキのCMSらしい。
PHPで書かれていて非常に汎用的な作りになっているのが特徴。
元々Etomiteも同じようなCMSを目指して開発されていたのだけれど、今年に入ってコアの開発メンバーが抜けてしまう事件が発生して開発が滞ってしまい、そこで生まれたのがMODxというわけ。

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MDOx

Etomite自体とてもパワフルで面白いCMSなので、Etomite/MODxでドキュメントが生成されるからくりをまとめてみよう。

Etomite/MODxではひとつのページを「ドキュメント」という単位で扱っていて、それぞれのドキュメントはひとつのテンプレートをベースに生成される(左図参照)。
テンプレートやドキュメントではChunkとSnippetという自由定義のパーツを呼び出すことができる。

Chunkは静的な文章を保持するのためのHTMLコードで、例えば住所を"MyHomeAddress"のように定義することで何回も同じ事を書かなくて済む。
Snippetは動的な構造を実現するためのPHPコードで、例えば現在いるページからのナビゲーションを"SiteNavigation"のように登録しておき、テンプレートから呼び出すことでそのテンプレートを利用するドキュメントからのナビゲーションが動的に生成される。

Chunk/Snippet/Templateでは、共通のAPI(及び変数名)を利用することで参照されているドキュメントの詳細情報を取得することができる。

さらに、MDOxにはEtomiteにはない拡張がされていて、その中で僕が注目しているのが"Template Variable"という機能。
詳細は本家のドキュメントにあるWhat are Template Variables?でも読んでいただくとして、これを使うと全てのドキュメントに対して任意のデータ形式&任意のプレゼンテーション(見せ方)を用意することができる。

例えばAmazonに並んでいる商品はある規定のフォーマットによって並んでいる(商品名、画像、発売元、などなど)わけだけど、この商品名や画像などがデータベースに保存されるフォーマットを自分で定義することができて、かつそれが表示される仕組みも自由に定義することができたらどうだろう?
Template VariableはCMSの活用方法を無限に広げることができるとても魅力的な機能だ。

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閑話休題。
大学にいた頃はZopeというCMSが気に入っていてよく遊んでいた。
これはLinuxやWindowsの上でサービスとして動作するウェブアプリケーションサーバーで、いくつか斬新な機構を持っている。
まず"acquisition"というのがそれで、Zope内ではディレクトリ階層(ZopeではCMSに特化した独自のファイルシステムを使っている!!)の上にあるものが全て下位の階層で利用できる、という特徴がある。
つまり、汎用的なヘッダー/フッター/エラーページなどを上位階層に置いておくだけで下位階層から読み出しが可能だったりして、当時は「おぉ!こんなに簡単にウェブアプリが作れる!」と感心した記憶がある。

大学の卒論でも取り上げたし、その延長線上で今は映画レビューサイトに応用したりしている。
ただ、この映画レビューサイトを実現しているからくり(Zopeでは"Product"と呼ぶ)は汎用的なデータベースをウェブから使えることを意識して作っていたものだったので、現実的には作りこむ作業を放棄した残骸であったりする・・・。

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で、実はMDOxで実現しているTemplate Variableという仕組みこそ僕が自分で実現しようと思っていた、データ形式とプレゼンテーション方式を抽象的に定義したデータ単位をウェブ用に特化したもので、このコンセプトを理解した時の個人的な感動を他の人に伝えるのはとても難しいものがある・・・。

MODx自体まだバージョン0.90と発展途上で取っつきにくいところもあるのだけれど、これから将来がとても楽しみなソフトウェアだ。
管理ページを日本語化する言語ファイルは本家フォーラムで配布されているので、その辺が心配な人でも多分大丈夫だろう。

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powerTunes 0.10 release

powermateというノブ型デバイスがある。

話せば長くなるのだけど、僕はこれがアメリカで発売された2002年の始め頃に、住んでいたイギリス(当然まだ発売されていない)へわざわざ輸入して(結局関税がかかって日本で買うのと同じくらいの値段になってしまった)、今でも現役で使っているほど気に入っている。

初期はWindows用のドライバがへろへろで、グリグリ回していると突然落ちたりサスペンドなどからレジュームすると認識されなくなったり・・・と使いこなす、というよりは単純にオブジェとして楽しんでいたように思う。
で、自宅に静かなサーバPCを置くようになってからはジュークボックス的な利用をする際にちょこちょこと使ったりしていたのだけど、結局何だかんだ言って実用的な用途には使えなかった気がしていた。

で、今年のはじめに現役を引退したThinkPad 570 に linux を入れて以来色々と遊んでいたのだけど、その流れとして linux 環境でまっとうにジュークボックス環境を作れないかなぁ・・・という野望を抱き、当然の帰結としてそこに powermate がからんできた。

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僕の知っている限り、今現在 linux でまともに使えるジュークボックスソフトは MPDNetjukeで、それぞれ立ち位置が異なっている(ちなみに、両方とも日本語は通らないみたいです、気にする人はご注意)。
MPD (Music Player Daemon) はバックグラウンドで動くサービスアプリケーション(名前からして)であるのに対し、Netjuke は SQL を使って曲情報をリッチに管理するウェブアプリケーションで、ジュークボックスというよりはmp3.com的なミュージック・コミュニティーサイトを目指して作られた、という生い立ちの違いがある。

次期のNetjuke2系列ではMPDをサーバサイド・プレイバック用のアプリケーションとして利用する予定らしく、なかなか面白いアプリケーションになりそうな期待が膨らむ。
で、現行のNetjuke1系は現在rc-2がリリースされている状態(そしてちょっと放置プレー気味)なのだけど、Netjuke1系でもMPDを使ってしまえ~というのがここにあるパッチ

このあたりのことはここにメモを置いておいたので、興味のある方は参考にしていただきたい。
これを活用するとこんな感じにウェブ経由で Netjuke のリッチな曲管理を MPD に渡して再生することができる。

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話は元にもどって、ここからどうやって powermate を活用しようか、というところに行くのだけど、 MPD は Daemon の名を持っているだけあってソケット経由でコマンドを送ることで細かいプレイバック制御や、プレイバック状態の取得が可能になっている。
で、ちょうど都合良くCで書かれたlibmpdclientなるライブラリがあったので、自前でpowermateを使ってMPDを制御するアプリを書いてみた、というわけ。

短いクリックで再生・ポーズ、長いクリックで停止し、左右にグリグリすると前後の曲に移動。
再生停止時は普通に点灯、再生中はゆっくり点滅して、ポーズ中は速めに点滅、そしてコマンド入力時は確認用として高速点滅する。
自宅でMPDとpowermateに繋がったlinuxを使っている奇特な方、どうぞご利用下さいませ。

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未来は彼らの手の中

Windows XP Media Center Edition(MCE)がPC自作ユーザーにも解放されたらしい。

現在自宅の映像環境はShuttleのSS-40Gというキューブベアボーンに

  • Athlon 1600+
  • 512 MByte DDR-RAM
  • 160GByte HDD(Maxter Diamond Max Plus)
  • DRU-510A DVD-R/RW drive
  • Radeon 9000 PCI (RGBでLT-260SJ へ1024*768出力)
  • TV SAA7133GYC-STVLP/R (たま~にテレビ見るときに使う)
  • オンボードの音源から光(2ch)でDPF-7002へ出力 -> Stax Signature System -> アンプへ・・
  • Windows 2000 英語版 + SP2

というハードウェア&ソフトウェア構成。

SS-40Gもそろそろ3年目になるけれど、こいつのウリはとにかくサイズが小さい割に静かなこと。
CPUのヒートシンクからヒートパイプが生えていて、その熱がそのまま外部に出るようになってる。
買ってすぐに換装したファンも静かに回り続けてくれているので、LT-260SJと一緒に使っている限りでは全く気にならない。

**

このシステムの弱点は

  • 使うたびにシステムを起動する必要がある(ハイバネーション->復帰 すると音が切れる)
  • 拡張性に乏しい(今後5.1ch化とかを考えるとPCIが排他利用になるのはキツい)
  • インターフェイスが貧弱

前者2つはまぁ使いこなしの問題なので割り切れるとして、問題は後者。
キーボードさえ刺していない上にマウスもずっと前にアキバで買った謎のハンディーマウス、またはLT-260SJの後ろに生えているUSBをPCに繋ぐことで実現するプロジェクタのリモコンによる擬似マウス(涙)。

ハンディーマウスは意外と馬鹿にできない使い心地なのだけれど、鑑賞中とかにわざわざ手を伸ばして・・・という操作はあまりにかったるい。
プロジェクタのリモコンはカーソルを動かすのはほとんど絶望的で、クリックがせいぜい使えるかな、というレベル。

調べてみたら、ハンディーマウスのコードレスバージョンも出ているらしい。
この安っぽさ全開のデバイスに6,000円払うのはあまりにあまりだ・・・。
開発の段階で選択を誤ったことになぜエンジニア達が気づかなかったのかがなんとも不思議。

**

・・・というわけで(やたらと長い前置きでスミマセン)、PCを専用機的に使おうとすると色々と問題がある。
MCEなんてものがゲイツ先生の頭を掠めるとっくの昔にソニーもビットプレイという痛々しいチャレンジを行って見事に玉砕してる。

よく言われることだけど、PCの世界では、

[新技術の発生] -> [様々な実装] -> [標準化] -> [普及]

というプロセスが常に存在し、この標準化を行うことができるのは事実上プラットフォームホルダーであるintel及びMicrosoftだけ、ということになっている。

よい例がスクロールマウスだ。
MSのナスビ型マウスにスクロールがつく前から、スクロール機能付きのマウスは他のメーカーからも出ていた。
独自にドライバーを書いて、アプリケーションでなんとか使えるように・・・とメーカーが努力を繰り返した結果、Windowsでの標準サポート、そしてアプリケーションの対応という敷かれたレールの上を走るようになり、いつの間にやらスクロール機能が普及する・・・というパターンだった。

**

結局何が言いたいのか、というとPCにおけるAV専用機としての標準化がMCEの存在意義であるとするならば、その船に乗ってみるのも悪くないのかなぁ、ということだ。
もちろん、すぐに乗ろうと思うほどチャレンジャーではないが、生暖かい視線で見守ってあげるくらいはしてあげようかなぁ、と思っている。

AVモードのようなインターフェイスでの標準インターフェイスがリモコンで、そのインターフェイスの使い勝手が第一の関門かな。
TVはなくても困らないので見れなくても困らないものとすればハードウェアの互換性で悩ませられることもそんなにないものと願いたい。

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Quotient

自宅の Windows @ ThinkPad @ 24時間サーバ に Quotient を入れようと四苦八苦。

素敵なプロジェクトページに書かれているように、

- Python (2.3 日本語版(S-JIS拡張))
- Twisted (1.2.0)
- Spambayes (1.0a9)
- Lupy (0.2.0)

を python setup.py install

を連発して放り込む
#それにしても Windows のコマンドラインは使いづらい。

README に書かれているとおり、

mktap quotient --domain hogehoge.com

として(ウォーニングメッセージを横目に)、さらに

twistd -nf quotient.tap

としてサーバを立ち上げる。
早速アクセスするとなにやら素敵なログイン画面が・・・!
・・・と、アカウントを作成するところで、膨大な量のエラーが・・・。
spambayes 周りで落ちているようだ。

どうやらこの問題なようだ。
spambayes が最新版の 1.0a9 だとだめで、1.0a7 を使え・・・と。

枯れてないソフトを使いこなそうとするのは大変だなぁ・・・と。

spambayes を 1.0a7 にダウングレードして、quotient インスタンスを作り直し。
気を取り直してもう1回アカウントを作る・・・と・・・・失敗・・・!!

python;
import spambayes;
help(spambayes);

とかするとちゃんと 1.0a7 と出てくるので、問題はここだけではないのだろうか?

Python 2.3 日本語版の問題なのか、spambayes 1.0a9 が完全に消え去っていないのか・・・。
Python のモジュールの消し去り方がわからないので、メインの Z1 に Python 2.3.3(本家バージョン) から入れてみる。

・・・あっさり動いた・・・!
ウェブのインターフェイスは思っていたよりシンプル。
でもこれがさりげなく POP/SMTP/SIP/・・・なんてのに対応していると思うと Quotient、というか Twisted のすさまじさがよくわかる。
ただメイン環境でこんなの動かしても全然嬉しくないので、明日になったらサーバ側で試してみることにしよう・・・。
やっぱり、こういうのをいじるのは Windows ではなくて UNIX 環境でやりたいものだ。

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統合型コミュニケーションサーバ

ジュークボックスやら、メールのウェブ経由での管理やらを考えていたら、Twisted に出会った。

ただでさえイージーに何かが作れる python で、さらにイージーにネットワーク系の何かを作れてしまうフレームワークらしい。

Quotientってのもあって、これは動作テストができなかったのでまだよく分かっていないのだけど、自分が理想としていたメールなどを統合した情報環境に近いものを感じた。

前々から考えている、 Creative Commons(厳密にはCCである必要性はそこまでないのだが)をベースとし、P2Pにクリエイティブな何かの素になるものを共有して、それがウェブみたいな形で管理できて・・・なんて漠然とした形で持っていたものをもしかしたら形に出来るかもしれない、という期待を持てた。

恐らく、

- バージョン管理のからくり(CVS/SVN の簡易版のような)
- P2P のブートストラップのためのからくり
- 分散系の処理

なんかが必要になってくる気がした。
とりあえず、今の自分にはちょっと重過ぎるし、スキルが足りているかどうか自信がない。

ま、ウェブ経由で音楽を管理するようなからくりでも考えてみるかねぇ。

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