モノは増やさじ

Extreme-Power号の追加で宅内保管の自転車が3台になった。
全部ホリゾンタルフレームのロードでカーボンx2、クロモリx1。

街乗りTIME号とメイン機材のExtreme-Power号は廊下のスタンドに設置することにして、ツーリング&鑑賞用のMaster X-Light号はベッドルームの棚の上に配置。

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廊下の2台。
デッドスペースの有効活用だけど、ちょっと邪魔。

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ベッドルームの1台。

横に4列あった棚を3列+スペースに変更して自転車が置きやすいサイズに調整し、天板スペースを自転車のためにキープ。自由にレイアウト可能な棚なので、こういうことをやりやすいのが救い。それでも収納スペースは以前の半分近くに落ちてしまったので、棚に眠っていた本140~150冊とDVD30~40枚は1-2ヶ月かけてドナドナしてきた(まだドナドナしきれてないものもある)。

どうしても捨てられない本やDVD、CDはまだ沢山あるので、これらとどうやってつき合っていくかが悩ましい。極端な話、DVDやCDのデジタルデータとしての存在価値は、ポリカーボネイト製の円盤に乗ってようと、磁気ディスクのプラッターの上に乗ってようと、海の向こうのサーバにあろうと不変なので、よほどモノとして愛着のあるモノ以外は処分してしまってもよいと感じている。

DRM(Digital Rights Management)のあるべき姿とは、「一生再生できますよ権」の譲渡なんじゃないかと思ったりする。例えばCDやDVDといったディスクは、それが標準規格であることによって将来的な再生可能性が担保されているわけだけど、独自規格によって暗号化されたデータはそれを開発・サービス提供していた会社が潰れて締まった時点でただのゴミデータになってしまう。

Appleが偉いのは、そういった厄介なこと全てが利用者(自分たちにとっても)の不利益になることを分かった上でDRMを撤廃する方向に動いていることだと思う。はっきり言ってこんなのは当たり前の話だと思うのだけど、何が当たり前のことで、何が当たり前のことではないかが分からなくなってしまっている人が多い世の中だ。

本に関しては、ここのところ図書館しか利用しておらず、ほとんど増えることがないので大きな心配はしていない。もともと新聞や雑誌は買わないので一過性的な紙メディアが溜まることはないのだけど、AmazonのKindleみたいなものが流行れば、定期的に読みたいモノも出てくるかも知れない。

我が家で最も場所を食ってて不必要なものは自転車3台なのは間違いないわけだけれど、これらの配置によってよりストイックに不必要なものを処分できたので、結果的オーライかな。あくまで自分的尺度で・・・。

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ホームシアター再考

来年の3月に引っ越す予定なので、現在のものよりまっとうなホームシアター環境の構築を企み中。
こういうの考えてる最中って何げに楽しい。

日記を読み返してみたら、プロジェクターを買ったのが去年の6月27日。
ランプの使用量を見てみたら616時間で、残量は70%。
平均して1日1時間半見ている計算になる。

現在は低めの本棚から白い壁に直接投影している貧弱環境。
棚の手前にあるダイニングテーブルの椅子と、床に直接置くタイプのほわほわした(細かい発泡スチロールの詰まった)椅子がメインな視聴環境。
天井の高さギリギリまで投影されるので、後者の椅子だと見上げる形になってしまうのが少しイケてない。

導入以来「おお~~~、100インチすげ~~~」の新鮮さでもってきたけど、ちゃんとしたスクリーンを設置できる環境が手に入る(今は賃貸なので、頑張ればできるけどそこまでやる気が起こらない)と思うとせっかくのプロジェクターを生かすために色々と考えたりしている今日この頃。

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ふと、思い立ってベストな視野角について調べてみたら、なかなか勉強になった。
ドルビーにあるスクリーンサイズ - 映像と音のインパクトのドキュメントがなかなかよい。

まとめると、

  • 人の目の最大視野角(横方向)は110度と言われる

  • スクリーンのサイズを現すのは、一般的に観客の席からスクリーンに対する水平角度である「画角」が使われる。

  • 画角(人が対象映像を大きく感じる(=映像に没頭しやすくなる))の大きさと画像のクオリティー(近づけば近づくほど悪くなる)は、画角が45度になるあたりで交差する、と言われている。
    ただし、これはシステムに依存するために、固定値ではない。

  • 定説として、映画館に入ってきた観客はスクリーンから最深部に向かって2/3の席を選ぶらしい。
    これをプライム・シートと言い、この席での画角は典型的に35度から55度になる。

画角45度がスイートスポットになる、と言われる説は結構古いらしく、映像技術の発達したと思われる現在ではこの角度が上がっているか・・・というと意外にそうでもないらしい。
45度以上に近づいてそれなりのクオリティーを保つにはちゃんとしたキャリブレーションが必要になるのだそうだ。

投影することを専門にしている映画館でさえこの数値。
ということは、2足わらじの家庭環境ではこのスイートスポットは画角の狭い方向に後退するであろうことは想像に難くない。

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(例えば)


  • 400席の映画館で、横12m縦5.1mのスクリーンがあり、座席のほぼ中央がスクリーンから水平距離で16.3mに位置する。
    この中央あたりの席に座った際の画角は約38度。

  • 我が家の視聴環境だと、横幅2mのスクリーンで視聴者とスクリーンの距離が約3.2m。
    画角は約32度。

(久しぶりに計算機で「tan-1」なんて叩いた。新鮮!!)

現在の視聴環境だと明るいシーンなんかで壁の凹凸が気になったりする。
これはまっとうなスクリーンを使うことで改善するので理論的には現在よりも広い画角で見てもよい、ということになりそう。
どうせ他に気になる点が出て来るに決まっているのだけれど・・・。

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今度の家では高さ約1.8mになる棚の上にここらへんで紹介されてる疑似点吊りでプロジェクターを設置しすることを考えている。

これで見上げる姿勢は解消される上に、プロジェクタ前面のスペースが有効に使えて万々歳・・・なはずなのだけれど、使っているLT-260SJ はやけに打ち込み角が大きいために1.8mの高さで100インチを投影してしまうと今度は床ギリギリまで投影することになってしまう。

まっとうなソファを置いて視聴する、となると目の高さは大体110cmの位置にるため、スクリーンの中心点の高さの75cmよりも随分高い位置から鑑賞することになる。
となるとベストなのは床に置くタイプの椅子、ということになるのだけれど、それで自然なリビングルームを構築できるか・・・というのが今の悩み。

何はともあれ、現在よりもよい視聴環境が整うのはうれしいので色々悩んでいこうと思う。

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