ド地味

TIME号にFFWD F2R 190 ceramicを装着してみた。
土曜日に試し履きするための準備。

ブレーキシューは、シューホルダーごと変えるのが面倒だったのでシューだけをホイール付属のものに交換。多少面倒ではあるけれど、慣れればサクッとやれそう。

スプロケットはKsyrium SLにつけてたDura Ace CS-7700(9速)の12-25を移植。近日中にイギリスからCS-7700 12-27が到着予定だから、F2Rにはこっちを常用する予定。ヒルクライムメインで使う予定だし、ノーマルドライブ(52-39)なのでロー側に余分が欲しかった。

ホイールを装着して改めて自転車を見ると・・・猛烈に地味。

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チンドン屋的に騒がしい見た目のKsyrium SSC SLに比べてあまりにも主張しなさすぎるので、ホイールの存在が忘れられてしまう感じ。引き締まった印象を受けるので個人的には好きだけど、派手好きのロード乗りから見たらこれは全然駄目なんだろうなぁ。

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会社の近くにある外苑前の銀杏並木がちょうど見ごろ。

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水曜日はピカピカの天気だったので、観光客もどっさりでした。

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1012g

先日注文したホイール、FFWD F2R 190 ceramicがオランダから届いた。
三連休の間ずっと税関で足止めを食らってしまった割に、発送から5日で到着。UPSは優秀だなぁ。

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ホイール本体の乾燥重量がフロント448gリア564gで、トータル1012g。
クイックがフロント34gリア36gで、トータル70g。カーボンハンドルに中空チタン軸。

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当たり前のように軽い。
そして、見た目は普通でさりげない(これ重要)。
スポーク数はF20本R24本なので、手元のNeutronのF22本R24本とさほど変わらない。
リムハイトは20mmで、真ん中が膨らんでいるのは空力性能を意識してのことのようだ。ちなみにNeutronのリムハイトは18mmで、リム断面は四角。

なんといってもこのホイールの特徴は、リムの驚異的な軽さということになるのだろう。

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付属のホイールバッグはカンパのものよりクッション性があって、肩掛けストラップ(ホイールの持ち運び時にさりげなく重宝する)もついているので実用的。

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付属のブレーキシューはコルク素材。
あらかじめ揃えておいたBR-7800にこれを装着して、F2R 190 ceramicに履き替えたときは舟ごと交換する作戦でいこうかな。近日中にSwissstopの黄色も入手する予定なので、そっちとの比較も試してみる予定。

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購入に到った経緯は以下の通り。

1. ヒルクライム/レース用の超軽量ホイールが欲しいぞ
2. SHIMANO WH-7850-C24-TU あたりがよさそうだなぁ
3. でも、どうせ常用する気はないからいけるところまでいってしまおう
4. CORIMAとか、EASTONあたりが気になるな
5. FFWD F2R 190 ceramicのレビューを読んで、一気に盛り上がる
6. ひとまずはTIME号で使う予定なので、Shimano 9/10 speedに対応してるかFFWDに質問
7. 丁寧な回答(YES)が返ってきた
8. そのまま注文

(2.)のステップで立ち止まるのがもっとも無難かつ大人な判断なのだろうけど、所詮は趣味だし、気に入ったものを使うのが精神衛生的にもよいことが経験的に分かってる。大体、自分はこういう物欲に抗ってハッピーな結末が未だかつてないのだ。「後悔するかも」と思ったら、その時点で勝負はついてる。

F2R 190 ceramicで採用されているのはDT SWISSの190 ceramicというハブで、本家のウェブページを見ると、SHIMANO用として10速専用と9/10速対応のものがラインナップされてる。FFWDの担当者に「F2R 190 ceramicに興味があんだけど、どっちで組んでるんだい?」と質問したところ、「どっちでも組めるよ。」との回答をもらったので、発注をかけてからメールで「9/10速対応でよろしく~」とお願いしたのだった。

FFWD(Fast ForWarDの短縮)は、カーボン製の自転車用ホイールに特化した比較的新しい会社。
もともとディスクホイールやバトンホイールが有名らしいのだけど、今年になってF2RやF4Rといった軽量ロード用ホイールをリリースし始めて、特に実測1022gのF2R 190 ceramicが話題になってた。小さい規模の会社なので、メールに対応してくれるのもGeneral ManagerのRolandさん。

商品の説明に"Hand built in The Netherlands by Zoran"と書かれていて、「Zoranてなんぞ?」と思ってたのだけど、F*Rシリーズのホイールは、どうやらこの人(Mr. Wheel Smith)がひとつひとつ組んでくれているということらしい。なんというか、自分はこういう職人っぽい雰囲気を醸し出しているモノに圧倒的に弱い。

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その他、気付いた点を何点か。

  • 消費税として6,800円徴収された
  • おまけでFFWDのオリジナルボトルx2とステッカーが入ってた

早速MiyataのTTP-1を使ってVittoria Corsa EVO-CXを装着したので、週末はこいつで軽く走ってみる予定。

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続・物欲の季節

wiggleで注文していた自転車グッズが到着。

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11/14(金)の午後に発注 -> 3時間後に"your order has been proccessed"(=手配完了)メール
11/21(金)の朝に到着

送料のかからないnormal shippingだったけど、1週間で到着。
便利な時代になったものですね。

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シューズのバックルも揃って、これでようやくまた走れる状態になった。
サングラスは雪山用として懲りずにOakley Radarを調達済み(Black Iridium)なので、手元に残ってたG30レンズをいれてサイクリングでも利用できるようにした。
Rudyのサングラスはよくできてるけど、デザインはやっぱりOakleyのほうが好き。

悩みに悩んだホイールは、勢いに任せて1022gのアレを発注済。
対応がとても親切で、質問にも速攻で答えてくれたのが好印象。
来週中には届くように送ってくれるとのこと。

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昨日は友人らと結成している登山倶楽部でささやかな集会。
来年の山の計画を決めたり、日頃の山への思いを語ったり。

チャリ仲間でもあるN君は、プロトタイプで作られて、世界に数台しかないというDe Rosaのマウンテンバイクに乗って登場。お洒落!

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物欲の季節

先日の記事に触発されて、Edge 705に突撃する人が身の回りにチラホラ。
世界的不況とやらもサイクリストにとってはどこ吹く風ですな。

Edge 705は日本では正式に発売されていないから、海外通販を正当化しやすいということもありそう。円高(特にポンドが安い。今年のピークの2/3)という追い風もあることだし、物欲まみれのサイクリスト(自分のことだ)にとっては眠られぬ夜が続きそうな今日この頃・・・。

そんなわけで、自分はおきなわでなくしたサングラスをwiggleで新調してみた。
Oakleyはそろそろいいかなぁという気分なので、心機一転してRudyのRydonを選択。
あとはタイヤとか、Garmin Edge用のセンサーとか、TIMEのペダル&クリート(スペア)とか、地味ぃ~に金喰い虫なスペア系パーツをまとめて購入。200ポンド以上買うと送料がタダになるのがナイス。

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バックル部分をロストして交換かと思われたアディダスのシューズ(Vueltano)は、バックル部分が取り寄せ可能とのことで一安心。来年からはMavicブランドになってしまうようだけど、まだ代理店がスペアを残してくれているようだ。Mavicのデザインはクドくて好きになれないから、次はSIDIあたりに鞍替えしようかなぁと悩み中。軽いと評判のPearl Izumi Octane SLもよさそう。

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さて、一度火がついた物欲は止まるところを知らない。
お買い得価格のCervelo R3やTIME VXR PROTEAMに心をときめかせてみたり、カンパのパーツの安さに鼻息を荒くしてみたり。意味もなく日英間の自転車パーツ価格差を調査し始めて、気づくともうこんな時間かよっ!みたいな日々。いつもは散々「安いから買う」行動を取る人たちを批判しておいて、いざ自分の好きなものが手に届くところに見え始めると全く同じ行動を取ろうとしている自分を浅ましく感じたりして・・・。

結局、新しいロード組んでも置く場所がないとか、自分で組むのが面倒くさいとか、3台もロードを飼ってどうするよとか、身の丈にあわないチャリに乗るのは格好悪いなとか、自転車買うよりトレーニングしろよとか、現実的かつまっとうな考えが頭を支配するようになって、ようやく冷静さを取り戻した。

とはいえ、来年は今年よりもレース志向で活動することになりそうだから、改めて「レースの機材」として手持ちの自転車を眺めてみると中途半端な感が否めないのは事実。

COLNAGO Master X-Lightは最高によく走るし、ポジションもばっちり。見た目も気に入っているから、現状維持で平日の朝練&週末のロングライド用でガシガシ使う予定。でも、レースに使うのはだけはどうしてもためらわれる。ヒルクライムならまだしも、マスドスタートのレースは落車とかが怖い。ホイールはNEUTRONを常用。冬のLSDではKHAMSINを引っ張り出してきてもよいかも。

TIME号はオールマイティーな自転車だと思うので、引き続き通勤&レース用として働いてもらう予定。
レースの機材として考えると、現在の課題は以下。

1. ステムが長い(130mm)ので、少しだけフロント側にオフセットしたポジションになってる
2. 常用タイヤのTUFO S33 PROをレースで使うのはこりごり
3. Ksyrium SLのハブの回転悪し

(1.)は、機会をみつけてステムを120mm@73度のものに換装するとして、(2.)と(3.)はホイールをもう1セット入手するのが一番手っ取り早い。手ごろなクリンチャー対応ホイール(Fulcrum Racing 3か5あたり)をゲットして常用し、Ksyrium SLをオーバーホールしてレース用に格上げする作戦がひとつ。もうひとつは、レース仕様のカーボンチューブラーをゲットしてKsyrium SLを現状のままで使う作戦。

物欲系サイクリストとしては必然的かつ瞬間的な判断で後者の選択肢に飛びつくことになるわけで、ここ最近はカーボンチューブラーホイールに思いを巡らしていた。

・・・で、散々悩んだ挙句、一番無難なWH-7850-C24-TUにしようかな~というのが今の状態。FFWD F2R 190 ceramicは軽くていいな~とか、EASTON EC90 SLXもよさそ~とか、CORIMAはデザインがいいな~・・・とかとか、飛び道具的&アイキャンディー的なものに目がいきがちなのだけど、消去法的に選択肢を潰していくと最後にWH-7850-C24-TUが残る。

自分の中で、WH-7850-C24 TUは

- SHIMANOバージョンのHYPERON
- レース機材がSHIMANOコンポ前提になってしまう“SHIMANO縛り”ホイール
- 驚異的な軽さってわけじゃないけど、実直に作ってあってコストパフォーマンスが高そう
- ピカピカと悪趣味な光を放ってるハブがダサい

という印象。
このクラスのホイールが1本あれば、フレームを乗り換えていった時にも使いまわせそうだし、信頼性も高そうなのでレース機材としては申し分ないチョイス。見た目を気にする自転車は既に1台あるから、もう1台は細かいことは気にしないでレース志向にしちゃっていいのかなぁ、という感じ。

まぁ、まだしばらくオフシーズンは続くので、ゆっくり考えて結論を出すことにしよう。
そういえば、ツール・ド・おきなわ以来自転車に乗っていないことに今気づいた。自転車乗ってないとフラストレーションが溜まって物欲が増えるような気もするな。イカン、イカン。

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TIME号の修復作業は着々と進んでいて、今日はSTIのネームプレートが届いたので早速装着。左側のネームプレートも経年劣化でスレて変色してしまっているので、両方とも交換すればよかったかも。

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快速通勤チューブラー:TUFO S33 PRO

雨のツール・ド・おきなわでは酷い目にあったTUFO S33 PROだけど、使いどころさえ間違えなければ大変よいタイヤだと思う。

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TUFOはインナーチューブがないチューブレス構造のタイヤを作っている世界で唯一の会社(本社はチェコ)で、トップエンドのモデルはその構造特性を生かして信じられないほどの軽量化を達成していることで知られている。

廉価モデルのS33 PROは

- 比較的安い(1本4,000円弱)
- 空気が抜けない(120psi入れとけば2週間くらいそのまま乗れる)
- よくもつ(4,000km以上いけるとの評判)
- (きれいな道だと)スルスルとよく転がる

という特徴がある。
特筆すべきなのが異常なまでの空気の維持能力で、いわゆる普通の感覚での「エアーが抜けない」とは一線を画した抜けなさっぷりを発揮してくれる。ほぼ毎日乗る通勤&街乗り用自転車という観点で見ると、圧倒的な高性能ということができる。

乗り心地は「独特の浮遊感」とでも言うべきユニークなもので、他のタイヤとは全く異なるフィーリング。モチっとした柔らかさとは真逆の硬さなのだけど、それでいて乗り心地が悪いかと言われるとそうでもない。個人的にこの乗り心地は嫌いではないのだけど、グリップ感に乏しいことから雨天のレースやダウンヒルなんかで攻めたりする用途には向かない(実証済み)。

あと、S33 PROで気をつけるべき点として、悪路での転がり&乗り心地の悪さが挙げられる。都心できれいな道を走っている限りではスルスルと気持ちよく転がるのだけど、ちょっと足を伸ばして山の中なんかへ入っていくと、林道のデコボコ道やなんかで相当へこまされることになる。

・・・まぁ、よい意味でもわるい意味でも特徴的なタイヤだと思う。
今どきチューブラー対応のホイールを街乗りに使ってる人なんてほとんどいないだろうし、安いといったってクリンチャーならミドルレンジのタイヤが買えちゃう価格だから、手を出しにくい製品であることは確か。

ただ、他のタイヤにはない面白さをもったタイヤであることは間違いないし、独特の乗り心地もハマる人にはハマると思うので、街乗り用や練習用と割り切って使う分にはアリなんじゃないかなぁ、と思う。

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Garmin Edge 705 のすゝめ

Edge 705を使い始めてしばらく経ったので、思ったことをまとめてみる。

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自分が購入したのは心拍計+スピード&ケイデンスセンサー付きのSKUで、定番のJ&Hで注文。購入に到る経緯到着までのノリは以前のエントリーを参照。今はポンド安なので、イギリス(こことかここ)から買った方がお得かも。

で、結論から言ってしまうと、これは・・・イイ!・・・です。
製品の特徴を列挙すると、

- GPS付きのサイクルコンピュータ
- GPSの精度は現在市場で入手できる中で最高基準
- 心拍計、ケイデンス・スピードセンサー、高度計(気圧計)、斜度計(GPS利用)に対応
- 標準規格であるAnt+に対応したパワーセンサーに対応可能
- 2.2インチのカラー液晶による地図、走行情報、ナビ、高度グラフの表示(レイアウトはカスタマイズ可能)
- Micro SDカードによる地図・コース・ログデータの外部ストレージ保存
- 内蔵充電池(Li-Ion)による動作(12時間くらいまではOK)
- PCとの連係によるトレーニング情報の管理

とまぁ、そんな感じ。
2008年11月現在、一般消費者がサイクルコンピュータに期待することができる、ありとあらゆる機能が詰め込まれたデバイスと言ってしまっても過言ではないと思う。

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製品のウリとして、カラーの地図表示によるナビゲーション機能とか、Ant+のサポートによるパワーメータ対応が挙げられるのだろうけど、それ以上に「全部いり」サイクルコンピュータとして普通に使えるところが気に入っている。POLARのCS400と大差ない価格で同等以上の機能がついてくると考えればOK。

センサー類がなくてもGPSによるスピード計が使えるのもGPSサイコンならではのメリット。パッケージに2つ入っているマウント(一つはステム用、一つはハンドル用)をサブバイクに装着することで、複数台で共用することができる。ただし、登録できるバイクプロフィールは3つまで。

自分は、メインバイクであるMaster X-Lightにスピード・ケイデンスセンサーを取り付けて常用し、さらに通勤バイクであるTIME号(VX Elite)にマウントを装着してトレーニングやロングライド時に活用している。メインバイク以外でケイデンスが取れないのがちょっと痛いけど、追加でセンサーを買うと1万円近くしてしまうのでいかんともしがたい(と思ったら、今のレートだとここで4000円ちょいで買えちゃう)。

普通のサイコンから乗り換える際に気になるであろう充電式電池は、ある程度利用パターンを固めることで充電し忘れを防ぐことができる。パソコンのUSBポートに繋げると自動的にバスパワーで充電されるので、ログを採取した際にそのままつけっぱなしにしておくことで、次の分の充電は完了している感じ。先っちょにUSB端子のついたACアダプターが付属しているのだけど、これを使ったのは最初期の充電したときのみ。

純正のトレーニング管理ソフト、Garmin Training Centerがいまひとつかゆいところに手が届かない仕様なので、マニアックにログを眺めたい人はSportTracksを使ってみるとよいかもしれない。SportTracksを使って間接的なパワー計測をやる方法は、こちらを参照。

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地図表示&ルート表示は、土地勘のないエリアに行くときに便利。
普段の練習では勝手知ったる道しか走らないから、絶対的に必要な機能かと言われるとそうでもないかも。むしろ、走った後に位置情報とばっちりシンクロした走行情報が取れることのほうが圧倒的にステキ。あとは、峠を走っていてあとどれくらいでゴールできるかが分かるとか、そういった使い方ができる。

日本の地図は、UUD製作所のものを利用するのが一般的。
今だったら500円もしない2GBのMicro SDに日本全国を収めることができる。

Edge 705に対応可能なパワーメータは、新鋭のQUARQ社のCinQoと、SRMのワイヤレスモデル。
いずれも10万円オーバーの機械なので、当分自分には縁がなさそう。

ホイール内蔵型のPowerTap SL 2.4もAnt+を採用しているので、Edge 705と喋れるのか・・・と思いきや、素の状態だと駄目らしい。$99.99のアップデータを利用することでEdge 705とお喋りできるようになるとのことなので、PowerTap SLを組み込んだホイールの登場に期待ですかね。

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外見という意味でも、Edge 705は自分の好みにあってる。GARMINのアウトドア用製品(60CSシリーズ)の無骨さと比べると、「どうしちゃったのGARMIN?」と思えるほどにシンプルで洗練されていて、自転車に装着してもそこまで目立たずに済む。個人的にゴテゴテしたハンドル周りは許せないので、これは地味に大きなポイント。

一体型のスピード・ケイデンスセンサーは、インストールも簡単だし見た目もスマート。追加購入すると高くつくけど(1万円)、バッテリーも交換できるしAnt+対応なので、今後のEdgeシリーズで使い回しできると考えれば安いのかも。

スピード、ケイデンスの反応速度は良好。有線式には負けるけど、遅い遅いと評判のPOLAR CS100に比べれば断然速い。GPS利用のスピードセンサーも十分に実用的で、たま~に数値が暴れるけどほとんど問題なし。
斜度計はGPS利用のものなので、「今登ってるここの斜度」じゃなくて「ここまで数メートル~数十メートル登ってきた斜度」が表示される印象。瞬間最大風速的な斜度を知るには適していないけど、「ああ、この坂はXX%あるからこのスピードになるのも仕方がないのか」といった程度には使える。

パッケージに同梱の心拍センサーは、ちょっと寒さに弱いかも。11月初頭の東京で、早朝(6時過ぎ)の走り始めにありえない心拍数が出てしまったりする症状がちらほら。20-30分も走って温まってくれば直るし、POLARを使ってたときもたまに出ていた症状なので、そこまでストレスは感じない。

液晶の視認性は良好で、日中の利用ではバックライトオフで問題なし。
操作性もなかなかで、走行中に押す可能性が最も高いLAP/START&STOPボタンが押しやすい位置に配置されている。慣れてくれば、走行中でもその他のボタンを使ってゴチャゴチャいじれるレベル(危ないので自信のない人はやらないように)。

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最も多用するであろう走行情報の表示モードは、最大8個までのパラメータを同時に表示するようにレイアウト可能。自分は、速度、心拍数、斜度、ケイデンス、ラップ距離、ラップタイムを表示している。地図の表示モードでも最大4つまでパラメータを表示できる(その分地図の表示面積は小さくなる)ので、心拍数とケイデンスを表示できるようにしてある。

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いいことばっか書いてるのもあれなので、製品としての問題点をいくつか。

1. 登録したルートのトレース中に突然電源が落ちて、その時の走行ログが吹っ飛んだことがある(1回)
2. その後、うまく起動しない症状が出た
3. 斜度が表示されなくなってしまうことがある

起動しない症状が出たのは、突然電源が落ちた事件の直後。それから今まで1,2ヶ月は何の問題も出ていないので、調子の悪い時期が重なってしまったのかもしれない。起動しない症状が出たときは、根気強く再起動を繰り返していたところ、何事もなかったように復活した(起動シーケンス中、ちょうどよいタイミングでパワーオフして再起動するのがコツらしい)。

斜度が表示されない問題はいまだに未解決。GPSのトラックに失敗した後とか、START/STOPした後やなんかに発生するようなのだけど、症状が出ているときでも高度は取れていたりするので謎は深まるばかり。

海外のフォーラムを読む限りだと、Edge 705で何かヤバいことが起きた場合はソフトリセット->それでもだめならハードリセットのコンボが有効とのこと。リリース直後のソフトウェア成熟度の低さはGarminのアウトドア製品に共通なので、そういうものと諦めたほうが精神衛生的によさそう。実際、最近になって公開されたバージョン2.50のソフトウェアで相当数のバグ("issue")が修正されているので、上記の問題も解決している可能性が高く、細かい使い勝手の面でも向上していることが期待できそう。

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この手のデバイスが高度化していった場合、Garminのような類似デバイスでの経験値を持った会社に分があるのは間違いない。そうなってくると、パワーメータメーカーはより一層自分たちのCore competencyであるパワー測定部分にに力を注ぐことができるから、性能面・価格面でも市場からのポジティブフィードバックがかかって、パワーメータがより一層ユーザにとって身近な存在になっていくのかもしれない。

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大変よく滑りました

2008年のツール・ド・おきなわを走った機材は以下の通り。

フレーム Time VX Elite 510mm (2003)
ヘッド FSA Orbit 45°/45°
シートピラー TNI ProLight Carbon 2 bolts
サドル Selle San Marco Ponza
ステム ITM Millenium 130mm
ハンドル Dixna J-Fit 380mm(C-C)
バーテープ Fizi:k
ブレーキ・変速レバー Shimano Ultegra ST-6510
F/Rディレーラー Shimano Ultegra 9 speed
ブレーキキャリパー Shimano Ultegra BR-6500
クランクセット Shimano Ultegra FC-6500 (53x39)
ペダル Time RXS Carbon
チェーン Shimano CN-7701
スプロケット Shimano Dura-Ace 12-25 (9 speed)
ホイール Mavic Ksyrium SSC SL(2003)
タイヤ TUFO S33 Pro

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普段はフラットペダルを装着して、毎日の通勤からお買い物に使っているTIME号。今年の7月に中古で入手して以来、あちこち手を加えてレースで使えるレベルまで馴染ませたつもり・・・だったのだけど、少しだけ目論見が甘かった。
TIME号での走行距離は、大体800km-1000kmくらい。

今回のレースにおける機材選択の失敗点を一つだけ挙げるとすれば、TUFO S33 Proかな。こいつは通勤&練習用タイヤとして最適な特性を持ってるのだけど、チューブレス構造による独特の乗り心地と驚異的なエアーの保持能力の副作用として、グリップ感が皆無。所詮は乗り手のミスであることに変わりはないけど、雨だと分かっててこいつを使ったのはマズかった。反省。

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GPSのログと速度計のデータを照合すると、やはりコケたのは60km/hからの減速。ふたつ続いた左カーブを高速で抜けて、その先の右コーナーのために減速しようとしてツルリといったようだ。コケてからは自分でも驚くほど冷静で、「よく滑るなぁ~」と思いながら少しずつ近づいてくるガードレールを眺めていた(ちょうどガードレースに触れたところでストップした)。GPSのログを見る限りだと60-70mくらい滑っていたようなので、等加速度で減速したものと想定して、滑ってたのは8秒前後ということになるのかな。

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コケてからは速度が暴れてしまっているものの、こういう時にEdge 705のログがあると大変分かりやすい。

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キズキズになったSTIとハンドル周り。ネームプレートを交換して、ヤスリで削って修復予定。

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痛々しいリアディレイラーの傷跡。ごめんよアルテグラ。

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ポッキリ折れたリアエンド。別名トカゲの尻尾。

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ま、成功より失敗から学ぶことの方が多いというし、悔しさは残るけど今回のレース参戦で得ることは多かった・・・かな?

機材に関して言うと、コンポーネントにそこまで金をかける必要はないかなぁ、というのが今の気持ち。メカとして一番差別化しやすいところだけど、ギアがちゃんと変速して、きちんとブレーキがかけられれば困ることはない。それよりも、気にするべきはフレームとホイールとタイヤ。さらに、ポジションがきちんと出ている前提で、サドルやハンドルに馴染んでいること。あと、見た目が気に入ってることが全てを超越して大事(モチベーション的に)。

TIME号は修理してこのまま街乗りに使うものとして、今回みたいな雨のレースでも使えるチョイスが欲しくなってくるな。街乗り用のS33 Proから他のタイヤに換装すれば話は済むのだけど、チューブラーだから気軽に変えられないし、レース前になって変えるのもアレだしなぁ・・・。

この際、飛び道具としてカーボンチューブラーに手を出してみようかしら。
なんとなく、EASTON EC90 SLXあたりが気になるけど、どうせ冬の間は使わないから今買っても意味がないし。う~む、悩ましい。

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いよいよ ツール・ド・おきなわ

今週末はいよいよツール・ド・おきなわ。
土曜日の飛行機で沖縄入りして日曜日がレース。

初の飛行機輪行。初の公道を走るロードレース。初の・・・とまぁ、初めてづくしなので色々心配ではあるものの、今年に入ってからアホみたいに自転車に乗り込んできた成果を出せればよいかなぁ、という感じ。とりあえずは85kmの完走を目指すとして、もし可能であるならばレースの展開に絡めるような走りがしたい(欲張りすぎ?)。

で、心配なのが天気。
ちょうど今日(11/7日)からいやらしい前線が日本列島に張り付いていて、週末にかけての沖縄北部の天気予報は雨。レース当日の降水確率は70%。雨天走行の経験はそれなりにあるけれど、雨天での集団走行/レースは初めてなのでちょっと恐い。

調整してもらったばかりで絶好調のコルナゴ号(Master X-Light)で出ようと思ってたのだけど、急遽TIME号(VX Elite)での出陣を決定。ハンドルを交換して以来これという不満点もないし、ポジションもばっちり出てる。ノーマルドライブ(53-39x12-25/9s)であることと、ホイール(Ksyrium SL)の回転が渋いのが少し気になるけど、ロングライドや峠越えでも問題ないことが分かっているから、きっと大丈夫だろう。

コルナゴ号は鉄なので濡れたままほっとくと錆びるし、もし落車でもして無惨な姿にでもなったりすると自転車へのモチベーションが一気に冷え込みかねない。心底溺愛しているコルナゴ号なので、大事に大事に、10年くらい乗るつもりでつき合っていこうと思っている。

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そんなわけで、チェーンクリーナーを使ってTIME号のドライブトレインを掃除し、全体的に掃除&チェックしてからこのあたりを参考にしつつOS-500でパッキング。OS-500は、袋の中のオープンスペースが大きいので荷物をたんまり詰め込めるけど、入れてしまった分だけ重くなるので無駄なものは極力省かないと後悔しそう。

参考までに、自分の荷物のチェックリストを公開。

- 自転車本体
- 輪行グッズ:輪行バッグ、チェーンマスター、フロント用エンド金具、フレームカバー
- 自転車パーツ:ペダル、サイコン、ボトルケージ、ボトル、スペアタイヤ、スペアチューブ
- 自転車工具:携帯ポンプ、アーレンキー、エアーゲージ、オイル、ウェス、軍手
- 自転車装備:ヘルメット、アイウェア、ジャージ、ショーツ、グローブ、シューズ、くつした、アームウォーマー、ウィンドブレーカー、心拍センサー
- その他:健康保険証、レース中の食料、サンダル、着替え、レースのIDカード

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10月の走行距離は900km前後。
週末が半分くらい潰れてた割にはよく走れたかな。

レースが終わったら一気にテンションが下がって、自転車に乗らない日々が続いてしまうのかと思うと寂しくなる。とはいえ、今年は取り憑かれたように自転車に乗っていたので、頭を冷やすよい機会になればよいかなぁ、とも思っている。

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TIME号・ロングライド仕様

オーストリッチのチューブラバッグを購入したので、TIME号でも遠出ができるようになった。
既に檜原街道でのトレーニングや、雛鶴峠へのロングライドで実践済み。

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近場の自転車屋には置いておらず、amazon.co.jpに在庫があった青を注文したのだけど、TIME号の赤とのマッチングはいまひとつ・・・。やはり、もう少し粘って無難な黒にしておけばよかったなぁ、と後悔気味(多分、みんなそう思ってるから黒&灰色が欠品なんだろうなぁ)。

オーストリッチ 621-1 チューブラバッグ
オーストリッチ 621-1 チューブラバッグ

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

スペアタイヤのVittoriaのRally(安物チューブラーの代名詞)をチューブラーバッグに詰めてサドル下に釣り下げて、必要な工具類(TUFOのチューブラーテープ、ポンプ、ツール、ウェス)を詰めたツールボトルを装着。

タイヤの入ったチューブラーバッグが330gで、ツールボトルが310gくらいあるので、自転車のリア周りが一気に600g以上重くなってしまう計算。実際に持ってみても、印象が随分変わってしまう。
まぁ、ロングライドだし、しょうがないっちゃしょうがないですな。

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Oakley Radar Persimmon

愛用しているサングラス、Oakley Radarにレンズを追加。

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カラーは前から狙っていたPersimmon。
これは、光の透過率が61%という、大変明るいレンズ。
朝練で知ってるコースを走るときは裸眼(視力0.3くらい)にサングラスなのだけど、光量が少ない日はG30だと暗くて怖いことがあり、サングラスを外すことが多かったので、これを改善するのが目的。

Persimmonは、写真で見るよりもイエローっぽい感じ。
実際に朝練で外を走ると、裸眼でもばっちりよく見える。
透過率の高さとレンズのカラーのせいか、サングラスをつけてる時と外してる時とで受ける「パッと見の明るさ」にはほとんど変化がない。コントラスト系のレンズなので、物の輪郭がよりはっきりして、結果的に「見えやすい」という印象を受けるようだ。

これまでだと、ちょっと暗めのトンネルの通過時にはサングラスを外しがちだったのだけど、Persimmonだとよほど暗いトンネルじゃなければ問題なし。
秋になって日中の光量も減ったので、これからのシーズンはG30に変えてこっちを常用レンズにすることになりそうだ。

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