Sustainability(=持続可能性)
ツール・ド・おきなわ終了後、怪我&機材破損で乗れない日々から自転車に復帰。
Edge 705繋がりで偶然知り合ったmeromeliteさんと一緒に奥多摩周遊道路へ。
詳細な記録はこちら。
夏頃から月800km~1,200km走る生活を続けていた後、レースが終わって一気にダラけて走行能力が落ちてしまったことを嫌というほど実感。体重も一気に2kg(61kg)増えていて、しかも久しぶりのロングライドではしゃいでしまったところもあり、オーバーペースで補給が疎かになってハンガーノックで足が攣って・・・と散々な目にあった。
大学時代はサイクリング部だったというmeromeliteさんの走破能力&経験が一緒に走っている最中にビシビシと伝わってきて、休憩中のお喋りでも参考になる話を聞くことができた。やはり、優れた環境の中で何かに打ち込んできた人は持っているものが違う。こういうのって、一種の無形財だけど一生の宝物だよなぁと思う。
話の中で、特に興味深かったのがSustainability(サステイナビリティー=持続可能性)ということ。
サイクリングをつきつめていくと、一時的な楽しみのためにパワーを出したりすることで、途中で辛くなって楽しめない事態に陥ることを避けるスキルが身に付くのだそうだ。要は、経験と実力によるセルフコントロールとでも言うべきものなのだろうけど、今日の自分にとってこれはまさに金言。まぁ、今日に限らずいつでも刹那的な感情で行動してしまう自分だから、サイクリングくらいはそういったことを意識してやりたいものだなぁ、と思う。
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持続可能性ということに関してもうひとつ思ったのは、スポーツ自転車文化自体のエコサイクルということ。
スポーツに限らず、文化でも何でも流行り廃りによってそのものが元々持っていた性質が変わっていってしまうことはよくある。スポーツ自転車、特にロードレーサー(ロードバイク)の文化は、日本でずっとマイナースポーツとして町の片隅の薄暗いお店とマニアックな店長と熱心な客達によって育まれてきたように思うのだけど(偏見だったらすみません)、ここ最近の自転車ブームで明らかにその生態系に変化が訪れているように感じる。
競技人口が増えて、裾野が広がっていくことは素晴らしいことであると思うのと同時に、例えばサイクリングロードでの事故が増えたりとか、スケールメリットが生きてきて規模がデカいところが有利になりすぎちゃったりとか、そういったことも必然的に起きてくる。
自転車は大変楽しい趣味だと思うので、長く続けていきたいなぁと思っている。
町の片隅(しつこい?)で培われてきた文化から学ぶことは実に多いなぁ、と感じた週末だった。