Leica D Summilux 25mm F1.4

前から使ってみたかった、「明るい標準レンズ」をゲットしてみた。
これがレンズ沼(地獄)の一丁目・・・。

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Leica D Summilux 25mm F1.4は、ライカの認証を受けてパナソニックが設計&製造(日本製)している35mm換算で50mmの明るい単焦点レンズ。

これまでの手持ちレンズはどれもオリンパスの梅レンズ(オリンパスのフォーサーズレンズは松竹梅とカテゴリー分けがされてる)なので、いわゆる大口径レンズはこれが初めて。

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E-410との組み合わせは、レンズだけが不自然に重いし、見た目もアンバランスではあるのだけど、不思議と許せてしまう。これはひとえにE-410のボディーの可愛らしさの為せる技。

写り・・・というほどの目は持ってないのでなんとも言えないけど、普通に明るいレンズはよいです。あと、35mm換算で50mmという焦点距離も使いやすい。2,3日使ってみた感じからすると、これは人を撮ると面白いレンズかなーという印象。

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小金ができたときにカメラに投資しようと考えた際に、フォーサーズに見切りをつけることも検討したのだけど、11-22mmとか50-200mmとか50mm F2.0マクロとか、使ってみたいレンズがまだあることを思い出して踏みとどまった。他のマウントでこのクラスのレンズを揃えようとすると10万円+の投資が必要になるし、今のE-410のシステムもなんだかんだ言って気に入っているので急いで離れることもないかなーと。

ただ、カメラ屋で触ったK-7の印象はとてもよかった。防塵防滴の小型のボディーにぎっしり機能が詰まっていて、これなら山でもガシガシ使えそう、という感じ。動体撮影をちゃんとやるのであればキャノンorニコンの二択なのは間違いないところだけど、AFの遅さも連射性能の低さもある程度慣れでなんとかできることが分かってきたので、もし今まっさらな状態からデジタル一眼レフを選ぶとしたらK-7にしていた可能性が高かった。

逆に、動画も面白いかもなーと思って触ってみたGH1は、ボディーの質感とかが大阪の電気屋っぽさが前面に出ていて全然好きになれなかった。コンパクトデジカメ然としたGF1は許せるけど、GH1のピカピカした悪趣味な外装は全然駄目。愛着のわかない道具は使わないと分かっているので選択肢からあっさり外れた。

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D Summilux以外だと、面白い写真が撮れそうな50mm F2.0マクロか、将来的に山でもバリバリ使うことを考えて11-22mmあたりも視野に入っていたのだけど、マクロは3535があるし、広角はどこまで使うか分からなかったので、まずは一番「違う絵」が撮れそうなD Summiluxを選んだ。この次にフォーサーズレンズに手を出すとしたら11-22mmあたりかな。

D SummiluxはコントラストAFにも対応しているので、今後マイクロフォーサーズが主流になったとしても「明るい標準レンズ」として使い続けられるという逃げ道も用意できるはず(弱気)。

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あとは、あちこちガタがきているE-410をリプレース、というかボディーを追加したいところだけど、欲しいボディーがないので悩み中。噂になってるE-460がどういう形で出てくるのかを見てから考えよう。

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E3, E-30クラスのヘビー級ボディーには興味がなかったけど、このレンズの圧倒的な存在感を知ってしまうと、しっかりしたボディーってのも悪くないなーなんて思ってしまったりもする。防塵防滴で比較的小型軽量のボディーなんかが出てきたら、多分イチコロ。

当面はSummilux君を楽しく使わせてもらうことにしよう。

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約束の地?

21.5インチのiMacを自宅に導入してみた。

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もう5年以上も前からMacに移行する移行すると騒いでいたのだけど、いつまで経っても移行しないので、身の回りの人間から狼少年呼ばわりされていた汚名をここにきてようやく返上。

果たしてここが噂の「約束の地」なのでしょうか・・・ね?

かれこれ15年来のWindowsユーザーであるところの自分がMacの導入を決意するまでには壮絶なドラマがあった・・・わけではなくて、最終的に導入を決定した理由は「かっこいいから」。

もうじき丸6年の利用になる自宅のメインPC、VAIO Z1X/P(ノートPC)がそろそろやばそうなので(それにしてもよくもったな)、新しいPCを考えなきゃな〜とは考えていたのだけど、最近のWindows PCには全くと言ってよいほど欲しくなるマシンがない。そんなタイミングで狙ったかのように新しいiMacが発表されて、なかなかお買い得な印象だったので、かねてから考えていたMacへの移行を決心してみた、というのが話の経緯。

自分が自宅PCに求めていたのは

- 縦解像度1050ピクセル以上 (Z1X/Pは1050あったので最低これぐらいは欲しい)
- 少なくとも3年くらいは安心して使えそうなスペック&信頼性
- 静かな動作音

という感じ。
今時のディスプレイはワイドのものが多いので、ノートPCでこの条件を満たすものはどれも巨大なものばかり。だったらデスクトップでいいじゃんとは思っていたものの、決定打になるほど欲しくなる機械がなくて悶々としていたのでした。

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さて、そんなわけで初めてのMac。
ま~、特に悩むことなく使えますね。

アプリケーションのインストールの仕方とか、イメージファイルをマウントするノリとか、そのあたりのお作法は大学生の頃に好きで触ってたBeOSに似ている印象。全体的にOS側がよろしくやってくれる仕様なのだけど、この「よろしくやってくれる」具合がApple的によく練られているので、普通に使っている限りストレスが少なくて済む。

一方で、キーボードのショートカットとか、根本的なところを理解してないので作業効率はまだまだ悪い印象。このあたりは慣れの問題なので、使い込んでいくにつれてクリアーできる問題。

なにはともあれ、Firefoxのブックマークのインポート、Thuderbirdで受信したメールのMailへの移行、Google CalendarとiCalの同期、アドレス帳の移行、etcを済ませたので、日常的に使うPC環境としては順調に完成しつつある感じ。

我が家は諸事情あってnas上のファイル名の文字コードがeucなので、Sharityを使ってマウントしないと日本語ファイル名が化け化けだったりして苦労をさせられたものの、音楽ファイルやら写真ファイルやらをすべてMacに持ってくることに成功。この状態でnas相手にTime Machineを使えばかなり安心な環境を手に入れることができるはず。

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21インチiMac(梅モデル)のハードウェア自体の印象は

- 27インチに心惹かれたけど、21インチで十分デカい
- LEDバックライト液晶は青白い気もするけどきれい
- 設置面積自体は狭いので、机が広く使える
- キーボードがコンパクトなのはナイス
- Magic Mouseはかっこいいしスクロールも便利だけど、かっこよさを優先して実用性を犠牲にしているような気がしてならない

ってなところ。
スペックに不満はないし、所有欲は存分に満たしてくれるし、はじめてのMacとしてはよい買い物だったかな。唯一気になるのはハードディスクの換装がものすごく面倒くさい(らしい)ってことだけど、やってできないことはないだろうし、少なくとも1、2年くらいはもってくれるだろうから、当面は気にしないでよいものと思いたい。

ちなみに、64ビットカーネルだとばかり思ってたSnow Leopardだけど、現状だとデフォルトは32ビットカーネルが起動するみたい。ネットの記事を参考にして、試しに"6"と"4"のキーを押しながら起動してみたところ、64ビットカーネルで起動したのでとりあえずしばらくこのまま使ってみる予定。

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MX-AIR IS BACK!!!

我が家のホームシアターで大活躍の高級おマウスさんこと、Logitech MX-Airが不調。スイッチをONにしても電源が入らず、クレードルに置いても充電されなくなってしまった・・・。

実はこの症状が出るのはこれで二回目。
前に問題が出たときは、あわててロジクールのサポセンに電話してブツを送りつけて見てもらったところ、「症状が再現せず」と送り返された経緯があり、その後は何事もなかったかのように動作していたのだった・・・。

そんなわけで、今回は数日間電源を入れっぱなしにして放電してからクレードルに置きっぱなしにしてみたりとか、いろいろ試してみたのだけど、改善される傾向がなかったのでサポセンにメールで連絡(電話はいつまで経っても出ない)。

1週間待たされた結果「故障で新品との交換」ということになったので、必要書類をまとめて送りつけて、さらにまた1週間待たされてから無事に新品をゲット。
・・・3年保証で助かった・・・。

壊れたMX Airは自腹で送ってくださいとのことだったので、これを送り返して一件落着の予定。
それにしても、ロジクールのカスタマーサポートのレスポンスの悪さは芸術的。急ぐ人はいつまで経っても繋がらない電話で頑張れっつ~ことなのかしら。

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普通のマウスとして考えると全くといってよいほどメリットが見いだせないMX Airだけど、ホームシアター用のマウスとしては唯一無比のものなので、これからも我が家のリビングでは活躍してもらう予定だ。

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PalmユーザーのためのiPod Touch

ドバイから帰国中と父親と久しぶりに再会。
っつっても半年くらい前にも会ってるような気もするけれど・・・。

驚くべきことに(?)、マイ・ダディーは10年近く前に自分が勧めて以来のPalmユーザーで、5,6年前からはCLIE TJ25を愛用している。Palmはスタンドアロン側の電子機器としての使い勝手が素晴らしく洗練されているので、父親の仕事的にどうしても手放せないグッズとして活躍しているとのこと。

・・・なのだけど、とっくの昔にディスコンになって開発も止まり、調子が悪くなる度にヤフオクで程度の良さそうなものを探して・・・というサイクルもどうかと思っているらしく、いわゆるスマートフォンだとか最近出たシャープのNetWalker的なものに乗り換えたいな~という相談を受けたので、一緒に電気屋さんへゴー。

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ダディーが必要としているのは

- 胸ポケットに入って
- 電池がよくもつ
- オフラインでも完結する&サクサク動作する
-> 予定表(メモもあると素敵)
-> アドレス帳
-> Palmware的便利ツール類が自由に入れられる環境

・・・を備えたハード。
これって、簡単なようでいて実は難しい。
ひとたびPalmの快適さを知ってしまうと、なかなか他の環境に以降できないって気持ちはよく分かるんだよな~(結果、自分はPDA的なものを完全に捨てて今に至る)。

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NetWalkerはニュースで見た瞬間に「面白いけどプラットフォームとしては駄目だな」と見切りをつけていたのだけど、実物を見てもそんな印象。ま~、好きな人が好きにいじって楽しんで、3年くらいしたら忘れられてそうなハード。狙い自体は悪くないと思うんだけど、継続的に使ってもらうためにはもっと色々な仕掛けが必要になると思うんだよね。リナザウの時代からやることが変わってね~な~という感じ。

いわゆるスマートフォンだと、Windows MobileやらAndoroidを搭載したやつとかが狙い目になるのだろうけど、これはドバイで使えるかどうかがネックになるし、予定表やらアドレス帳のユーザビリティーが未知数なのでパス。

・・・で、最終的に辿り着いたのがiPod Touch。
ドバイのショッピングモールでは無線LANがタダで使えるみたいだし、現行の環境からのデータ移行もなんとかなりそうで、予定表&アドレス帳の使い勝手も悪くないし、ユーザアプリも色々と揃っている。

気になるのが電池の持ちだけど、音楽垂れ流しで聞いたりしなければ2,3日くらいは持つだろ~という大ざっぱな考え方で推してみたところ、その気になったのでお買いあげ決定。お買い得感のある32GBモデルは売り切れだったので、8GBモデルをゲットしてドバイへと帰っていった・・・。

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ま~ほんとに移行に成功するか分からないけど、現時点でPalmの代わりを・・・と考えると、iPod Touch or iPhoneはそれなりにアリな選択なのかな~と思う。

自分の携帯(8年モノ)もそろそろ限界なので、いい加減次をどうするか考えはじめないといけませんね(・・・と言い続けて3年くらいだけど、今年あたりから本格的にヤバくなってきて焦り中)。

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Garmin Edge 705を山で使う

GPS付きサイクルコンピューターであるところのGarmin Edge 705を山登りで使うとどうなるのか、というお話。
前に書いたEdge 705のレビュー記事の続編。

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会社の山岳部の備品として購入したGPS60CSxは、いつも自分の手元にあるとは限らないので、Edge 705を山で使う方法もある程度確立しなければ・・・というのが自分のモチベーション。日帰りの低山ハイキングで3,4回利用し、GW中の3泊4日のテント行@南アルプスで使ってみての感想としては

- 軽量コンパクトなのは◎
- ストラップがつかないのは×
- 地図表示・ログ採取は問題なし
- 2日以上の行動では充電が必要
- 寒冷地(-5°前後)での動作も大丈夫っぽい

・・・という感じ。

当たり前の話だけど、自転車のハンドルやステムにくっついているべきものをポケットやザックに入れて使うわけだから、機械としてのユーザビリティーにケチをつけるのは筋違い。とはいえ、総合的な評価としては「十分に実用的」ということができそう。

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Edge 705はGarminのアウトドア用GPSに比べると圧倒的にコンパクトなので、ズボンのポケットに入れておいて、現在位置やルートを確認したい時に「ひょい」と取り出して、使ったらすぐにしまう・・・という使い方が定着した。大型ボディーでストラップがついてるGPS60CSxの場合、ストラップをザックにくくりつけて横ポケットに入れておき、必要なときに手を伸ばして見る・・・という使い方だった。やはり、ストラップで固定されている分GPS60CSxのほうが間違いなく安心感はある。とはいえ、電池込みで200g前後あるGPS60シリーズやColorado、Oregonといった機種と比べると、100gのEdge 705の軽さは大変魅力的。

公称で15時間もつというバッテリーは、Ant+のアクセサリー類を探さない設定&バックライトオフの運用で8時間使って目盛りが半分くらいまで減っていたので実際に15時間くらいもちそう。ただし、一日の行動時間を6-8時間と考えると1泊2日の計画でもギリギリ。2泊3日以上の計画であれば何らかの方法で充電する手だてが必要になる。

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今回の南アルプスにはSANYOのUSB出力付き充電器+eneloopを持っていって、問題なく充電することができた。バッテリーの残量が半分の状態からフルになるまでの所要時間は約1時間。給電機能に特化したものでもよかったのだけど、出先で充電もできる汎用性を優先。

あとは・・・行動ログがTCXファイルとして保存されるのでカシミール3Dで直接読み込めなかったり、表示やセンサー類の設定をいちいち変えるのが面倒だったり・・・とかいった細かい不満点があるけれど、これまた本質的な問題ではないので無視。

自転車用に特化した機能が求められるGPSサイコンに比べると、アウトドア用のハンディーGPSに求められるのはタフさだったり単三電池での動作だったりといった限られたものなので、自転車での活動がメインで登山等のアウトドア活動もたまにやる、という人が「アウトドアでも使うことを見込んで」Edge 705に手を出すのは十分にアリな選択肢だと感じた。

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E-410が修理から帰還

昨年の夏頃からAFが不調になっていたE-410がサービスセンターでの修理から返ってきた(正確には、小川町のサービスセンターに取りに行った)。

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症状としては、AFの動作に迷いが生じて合掌するまでに時間がかかってしまったり、延々と待ち続けても合掌されなかったり・・・というもの。意識的にAFポイントにフォーカスをあわせやすいものの上に持ってくる癖を身につけてなんとか常用できていたのだけど、一眼レフらしいテンポのよい撮影に支障が出るレベルまで悪化していたので、修理をお願いすることにした。

E-410を購入したのは2007年の7月で、問題が出始めたのは2008年の8月に北アルプスを縦走している最中。室堂を出発して、五色ヶ原に向かっているときに、雨の中でも気にせずレンズ交換をやったりして使ったのがマズかったようだ。それまでの経験から、多少の雨の中で使っても問題が出なかったので、「ほほ~う、さすがは一眼レフ。防塵・防滴じゃなくてそこそこタフな環境で使えるもんだな」なんて感心していたのだけど、やっぱりだめなものはだめなのね・・・(お馬鹿)。

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(2008年夏の五色ヶ原)

雨でやられたであろう内部基盤の交換が必要だったらしく、修理代金は2万円弱。。白飛びが激しいこと以外に画質的な不満はないし、未だにレンズ交換型デジタル一眼レフでは最小・最軽量を誇るボディーなので、少なくともあと1年くらいはガシガシ使っていく予定。戻ってきたE-410のAFは新品の時のようにシャキシャキ働いてくれている。

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E-410の復帰戦(?)は、先週末のツール・ド・草津。

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今年で2回目の参加となるこの大会は、温泉地という場所柄もあってか比較的緩い雰囲気の中でヒルクライムレースを楽しむことができるナイスなイベント。今年はピカピカの天気の下、爽快な気分で走ることができた。昨年から3分以上タイムを縮めたので、入賞圏内に入れたかな~と思ったのだけど、残念ながら入賞はならず。詳細な記録はこちら

今回はチームメイト達の先にゴールしていたので、E-410にZD40-150mmをくっつけて、チームメイトたちのゴールシーンを撮影。みな、苦しいけどゴールを目の前にしてちょっと嬉しいゾ、という苦嬉しい(くるうれしい)表情。AFの調子は好調だったのだけど、それなりの速度で近づいてくる被写体を捉えるのにオリンパスのAFは辛いという印象は変わらなかった・・・。

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「土方のオヤジ」コスプレのおじさん。
腹巻でヒルクライムは暑かったろうに・・・バッチリ決まっていて格好良かった!

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一応、E-410の「次」についても軽く考えてみる。

E-620によってE-4xxとE-5xxのラインが統合されたのかと思いきや、オリンパス的にはE-4xxシリーズの後継機を出すつもりらしい。E一桁機(ハイエンド)、E二桁機(ミドル)、それに入門層&ミドルに訴求力のあるE-6xxの他にE-4xxのラインを存続するのであれば、この際思い切って完全なキワモノモデルにしてしまってもよいのではなかろうか。

例えば、

- CFカード廃止。SDカードオンリーでさらなる小型軽量化
- 内蔵フラッシュ廃止でスマートなボディーシルエットにする
- 防塵防滴仕様でタフな環境に対応

ってな感じ。
手ブレ補正はあったほうが嬉しいけど、小型軽量性を追求してあえてつけないってのもアリだと思う。

ただ、冷静に考えると小型・軽量化に関してはマイクロフォーサーズという別次元の試みがあるので、そこまで突き詰めるものでもないのかも。EVF+コントラストAFの完成度が現行世代の一眼レフレベルになってくるとなると、自分もマイクロフォーサーズに手を出すことになるかもしれない。

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その後のPS3

昨年末に我が家にやってきたPS3だけど、週1,2回のペースで利用している。主な利用用途はBDプレイヤーで、気が向いたときにGranTurismo5 Prologueをちょこちょことプレイする感じ。

BDビデオは、米AmazonからPlanet Earthが含まれるBBCのドキュメンタリーコレクションとRon Fricke監督のBarakaを入手。

我が家の再生環境は

- 映像: PS3 -> コンポーネント(720p) -> NEC HT-1000J
- 音声: PS3 -> 光デジタル(2ch/48khz) -> Sony SDP-EP9ES -> Rogers Panthera -> Harbeth HL4

・・・という組み合わせ。
HL-1000Jはパネル解像度が1024x768なので、720pさえドットバイドットで出せない今となっては時代遅れの代物(でも、出てくる画像は気に入ってるので買い換える予定はないヨ)なのだけど、Planet Earthのイントロ部分の映像でもうビックリ。圧倒的な解像感もさることながら、それ以上にデータ圧縮による破綻がないのが素晴らしい。特に驚いたのが鳥の群をズームアウトして俯瞰視点になるシーンで、「ズズズッ」とズームアウトしていっても元々見えていた鳥の姿が最後まで確認できる。

これは・・・なんというか、ちょっといいヘッドホンを買ったらこれまで聞こえなかった音が聞こえてきたことにびっくりしちゃって、持ってるCDを次から次に再生しちゃいたくなる高校生の気分。こういう時って、音楽的な新しい発見ってこと以上に単純に「聞こえなかった音が聞こえて嬉しい」衝動のほうが強い。「別に画質がよくなったからって映画が面白くなるわけじゃないだろ」なんて醒めたことを言ってたのだけど、実際にこうやって圧倒的なものをつきつけられてしまうとそうも言ってられなくなりますなぁ・・・。あぁ恐ろしい。

Planet Earthはもともと720pのハイビジョンカメラで撮影されたものらしいのだけど、まさに「王道的」という表現がふさわしい作りのネイチャードキュメンタリー。あまりにもよくできていて「作られ」感が強いような気がしないこともないけど、1エピソードが50分によくまとまっているので、手軽に楽しめるのが○。作品の撮影風景を描いたオマケ的ドキュメンタリー「Planet Earth: The Diaries」もなかなか面白かったので、「あのショットはどうやって撮ったんだろう」というところに興味のある人は必見。コレクションに含まれるその他の作品("Wild China"、"Ganges"、"Galapagos")は、普通によくできたドキュメンタリー作品という印象。パックが安売りになってたから一緒に買ったけど、あえて買うことはないかな。Planet Earth単体であれば、イギリスのAmazonに売ってるやつがよさげ(リージョン制限はかかってない模様)。

BarakaはIMAX用の70mmフィルムで撮影された「映像詩」で、ボケ~と見るのに最適。画質に定評のあるアメリカ盤のDVDと比べても明らかに画質が上。何回も見た映像だけど、やっぱりこの作品は好きだなぁ。

他にも画質のよさそうな映画を米amazonでゲットしてみようと画策中。Disneyが気合いを入れてリストア&エンコードしたという初期のアニメ群やキューブリック作品、それにAKIRAあたりが狙い目かな。BDになってさりげなくよいなと思うのは、リッチになったメニューときれいになった字幕。DVDの汚い字幕にはいい加減ウンザリなので、ここの変化は大歓迎。さすがにBD-Javaはオーバースペックだと思うけど・・・。

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GT5 Prologueは一通りエンディングまで見て、あとはスペシャルステージを2コース攻略すれば完全クリア。さすがにスペシャルステージは難易度が高くって、今はBLITZ Dunlop ER34 '07のパフォーマンスチューニングをやりながら鈴鹿を攻略中。

やっぱり個人的にはこういうストイックな姿勢のゲームが好み。GT5をストイックとか言うとあちこちから槍が飛んできそうだけど・・・。最後にまじめにやってたPCゲームはMobil1 Rally Championshipという完全なマゾゲー(漆黒の闇の中を30分間黙々と走り続ける集中力を要求されるラリーゲーム。シミュレーションモードでは車のダメージが蓄積するので完走さえも難しい)だったし、最後に買ったPCゲームはMS Flight Simulator: A Century of Flight(こっちは諸事情あってそんなにやってない)だ。

それにしても、あれだけファミコンブームで盛り上がった自分たちの世代も、最近はゲームになんて興味ないんだなぁ、と実感することも多い。ゲームをやらないメンバーがうちに集まった時は、GT5 Prologueよりもタダでダウンロードできる「まいにちいっしょ」のミニゲームのほうがよほど盛り上がってた。今さら「ゲームらしいゲーム」で盛り上げようとしてもユーザーはついてこないんだろうなぁ。目新しさで商売することの危険性がここにある。

PS3は「できそこないPC」的商品コンセプトがイケてないとはいえ、BDプレイヤー兼DVDプレイヤーwith高品質アプコンとして考えればそこそこアリ。「今さらゲームなんてやんね~よ」って人でも、ネットからタダで体験版を落として遊べばそれなりに面白いゲームに出会えるかも知れないし、デカくて重くて高くて可愛くないことを除けば、まだ製品としてサバイブできるチャンスがあるように感じた。

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RD-H1導入

訳あって、我が家に東芝のハードディスクレコーダーRD-H1を導入。

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テレビを一切見ない我が家にハードディスクレコーダーを導入することになった「訳」とは、ドバイに住む父親の「ロケーションフリー経由で日本のテレビを録画して見たい」というリクエストに応じるため。

元々我が家にはソニーのロケーションフリー(LF-PK20)がセットアップされていて、父親がタイに住んでいた時からこれでテレビを見ていたようなのだけど、時差2時間のタイから時差5時間のドバイに移ったことで、リアルタイムなテレビ鑑賞に限界を感じたようだ。

今回のレコーダ選びでは、

- 安い(バジェットは2万円)
- とりあえず録画できて見れればよい
- ロケフリのリモコン機能経由で利用可能
- (できれば)省スペースなモデル

・・・といったあたりを念頭に置いてリサーチ。

この手の機械の事情には疎くて知らなかったのだけど、DVDドライブのついてない「HDDレコーダ」というジャンルの製品はもうどこも作っていないのね・・・。2011年以降のことを考えると、地デジに対応したレコーダーをチューナー代わりに購入するってのも一つのチョイスだったのだけど、B-CASなぞという腐った仕組みが我が家に侵入するのが許せなかったので、あえて却下。

熱狂的なファンがいるCocoonシリーズの初期型(CSV-P500)か、さらにその前身のClip-Onシリーズ(SVR-515とか)あたりを中古で入手しようか・・・なんて考えていたのだけど、よい出物に出会えなかったので、簡単に捕獲できる東芝のRD-H1をゲット。設置面積がフルサイズのAV機器と同じなのが気に食わないけど、価格と機能に免じて目をつぶることにした。

ロケフリリモコンで動作確認が取れている機種は以下のウェブページに掲載されていて、RD-H1はリストに載っていなかったのだけど、同世代のレコーダーがリストに含まれていたので「とりあえず動くだろ」と考えた。(結果、問題なかった)
http://www.faq.sonydrive.jp/faq/1040/app/servlet/qadoc?009128

ど~せ二度と見ない番組をDVD-Rでセコセコ死蔵するよりも、サクサク録って、サクサク見て、サクサク消しましょう、という姿勢は潔くて共感できる。CocoonとかRD-H1には現場のエンジニア達の「こうあるべきだ」「こうしたい」といった声が詰まっていて、商品コンセプトに一本筋が通っているように思う。実際、身の回りでレコーダー持ってる人間に聞いてもDVD-Rに保存することはほとんどないようだし、HDDレコーダが廃れた理由がどうもよく分からない。大いなる謎。

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・・・で、到着したRD-H1をセットアップ。
S-Videoケーブルと音声ケーブル(RCA)を引っ張り出してきて、まずはプロジェクターに繋げて初期設定。

基本的な設定をおさらいしてから試しに録画&再生したりして動作チェック。普通に見れて、普通に撮れることを確認。設置した翌日からはEPG取得に成功していて、驚くほど簡単に録画予約できることにビックリ。よくよく考えてみると、民生用の映像録画機器を自宅で使うのは高校生以来だよ・・・。

初期設定が完了したので、最終的な設置場所に突っ込んでロケーションフリーからの接続をチェック。PC用ロケフリクライアント「LFA-PC20」のお試し版をダウンロードして設定すると、あっけなく接続&コントロールできることを確認。「東芝」->「HDD/DVD一体型(1)」のリモコン設定で、電源ON/OFF、録画、再生、チャンネル切り替えやメニュー内の移動を問題なく行える。タイムラグが気になるっちゃ気になるけど、後日ドバイの父親にリモコン設定等を教えておいたところ、ガシガシ使ってくれているようなので、なんとかなっているようだ。

もともとLF-PK20はリビングのスピーカ(Harbeth HL-4)の下に置いてあったので、LF-PK20だけと接続するRD-H1もスピーカの横に配置。普通の映像出力装置に一切繋がってないという、レアな接続状態。それにしても、RD-H1は光学ドライブのついてないチューナー+HDDドライブの機械なのに、フルサイズのAV機器と同じフットプリントなのは×。小型化すればそれなりに差別化にもなったと思うのだけど・・・。

RD-H1の動作音は、電源ON時のHDDの回転音が少し気になる印象。むき出しで床に置いていることによる共振もありそうだったので、適当な布を巻きつけたところ気にならなくなった。夏場に温度が上がってきたときが心配だけど、デカくて冷却効率もよさそうなので大丈夫なものと願いたい。

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RD-H1は"DIGITAL NETWORK RECORDER"を名乗っているだけあってネットワーク関連の機能が充実している。LANケーブルが普通に刺さるので、適当なアドレスをアサインすることでRD-H1本体に内蔵されたウェブページにアクセスすることができて、設定から番組予約、javaを利用したリモコン機能、mpeg1映像のストリーミングによるモニター機能までが利用できる。その他にも、POP3のメールボックスを定期的にチェックして、一定の書式で書かれた録画予約メールを解釈してくれたり・・・とか、マニアックに活用するための機能が充実している。

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電源ONじゃないとネット経由のアクセスが一切できなかったり(Wake on LANもできない模様)、録画中にモニター機能が使えなくなってしまったり(ネット経由じゃない普通の再生の場合可能)、リモコン入力のレスポンスが悪かったり・・・といった不満はあるものの、ロケフリのソフトに頼らずに自宅内のネット経由で視聴できるのは便利で気に入った。

「モニター機能を使えばロケフリが不要になるのでは?」という考えも頭をよぎるのだけど、mpeg1の映像転送なので最低1Mbpsの下り帯域が必要になるため、海外からの利用は厳しそう。さらに、javaベースのリモコン機能でアクセスするポートが一定ではないようなので、普通にポートフォワーディングしただけではリモコン&モニターが利用不能。ただし、これはSoftEther(今はPacketixというらしい)を使ってVPNを構築すれば解決可能なので、国内で使う分にはなんとかなるのかも。

RD-H1はHDDが逝っても交換できるようだし、アナログ停波まではしっかり働いてもらうことになりそうだ。

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VH7PC を分解修理

自室で愛用しているKENWOODのRD-VH7PCの修理にチャレンジ。

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読み込まなくなったCDのピックアップ出力を調整したりしながらだましだまし使っていたのだけど、ここ数ヶ月ほど右スピーカからの音が極端に小さくなる症状が出ていた。どうやらこれはVH7PCの持病らしく、類似の症状がウェブのあちこちに報告されていて修理情報も豊富。

http://www.macfeeling.com/vh7pc/index.html
↑のウェブページを参考にしてメイン基盤を外し、スピーカ端子周辺のハンダをチェック。クラックらしきものは発見できず。ハンダ吸取機は持っていないので、既にのってるハンダを溶かして整形し、新しいハンダを少しつけておく。

VH7PCのメイン基盤へのアクセスはなかなか面倒くさくて、CD基盤まで何回かバラしたことがあったにも関わらず、30分以上かかってしまった。それにしても、これだけ色んなものが詰まった機械が1万円で買えるってのはほんとにすごい時代だよなぁ、なんて考えてしまう。ほんとは4,5万する機械なわけだけど・・・。

組み立て直してスピーカを繋ぎ、PCからUSB経由で再生・・・と、右スピーカーからもバッチリ音が出た。USB接続がたまに不安定になったり(運が悪いとPCがブルースクリーンで死ぬ)、CDの認識が極端に悪かったり(これはもう寿命のようだ)・・・といった問題はあるけれど、手軽に使えてそれなりの音で鳴ってくれるVH7PCにはもうしばらく頑張ってもらうことになりそうだ。

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Windows 7 待ち

ウダウダ悩んだメインPCの更新に結論が出た。
あちこちから石が飛んできそうだけど、その結論とは「"Windows 7"待ち」。肝心のPCはHP Pavillion S3720 + Nanao S2242W-Hの組み合わせが第一候補。

ここに辿り着くまで自分でもウンザリする検討を重ねたのだけど、検討を重ねまくること自体がメインPC更新の不必要性を示しているようで、悩みつかれてきたので検討を一時停止したという次第。

検討を重ねたステップをおおまかに分けると、以下のような感じ。

1. ノートPC路線。
13.3インチ液晶になってモバイル路線に走ってしまったVAIO type Zは候補に数えていなかったのだけど、直販サイトで買うと解像度1600x900のモデルがチョイスできることを発見。ただ、小さいボディーにパフォーマンスを詰め込むために様々な犠牲(コスト、廃熱性能、液晶の見やすさ)を払っているであろうことがもったいないように感じられてしまって、どうも触手が伸びない。

2. 自作&高性能液晶
2,3年後には携帯っぽいデバイス(Androidとかそ~いうの)が今以上にネット端末として使えるようになる気がするから、これから僕達がPCに求めるべきはがっつり使えるコンピュータだよ!原点回帰万歳!・・・とばかりに、トレンドから離れつつある自作PCを検討。VAIO type Zを買うことを考えれば、そこそこのパフォーマンスのものと組んで前から欲しかったNECとか三菱の高性能液晶(これとか)をゲットしても割安感があって素敵。

24/26インチクラスの構成の液晶では、後継機が出て価格が下がってるRDT261WHが大変お買い得(kakaku.comの最安値で8万切ってる)。同じパネルを採用しているNECのLCD2690WUXiとの違いは、ムラ補正機能の有無と味付けの方向性くらいで、きちんとしたキャリブレーションまでやる気のない自分にはRDT261WHで十分(というか、これでも完全にオーバースペック)。TN型液晶の値段がアホみたいに下がってる昨今、ハイアマチュア向けの高級液晶はどんどん市場から駆逐されていく方向にあるので、欲しい時に買っておいたほうがよさげ。LCD2690UWHi2も旧モデルのLCD2690UWHiと同じ価格帯まで落ちてきているし、性能を考えればバーゲンプライスと言うことができそう。

久しぶりに自作PC事情を調べた見た限りだと、コストパフォーマンス&コンパクトさ&静音性を重視して拡張性を捨てたAntec NSK3480 + Gigabyte GA-MA78GPM-DS2H + AMD Athlon X2 Dual Core 5050eあたりの組み合わせが自分の好みにフィット。・・・なのだけど、自作PCだとWindows代も馬鹿にならないし、買い出しも面倒だし、コストメリットが薄いことに気付く。Ubuntuを入れて常用するのも楽しそうだけど、拡張性も圧倒的なパフォーマンスも必要としない自分が自作PCに手を出すこともないかなぁ~という気分。

3. BTO&高性能液晶
自作PCが面倒ならコンパクトで静かなメーカ製PCだ!というわけで、現時点までにたどり着いた結論がhp pavillion S3720。低電圧版のAthlon 64 X2 Dual Core搭載で、小さい割に静かという評判。GeForce 9100なるチップセットの出自が不明なのが心配だけど、まぁWindows使ってる分には問題ないだろう。デザインもそれなりにこなれてる印象。

最低スペックで頼めば4万円前後で、メモリを足したり、起動ドライブをSSDにしたりとかいった遊びをやる余地も残りそう。・・・で、唯一の問題がOS。Windowsのライセンスがあるなら喜んでWindowsを使うわけだけど、Windows 7が今年中に出るという話なので、今Vistaに突入するのはタイミング的に美味しくない気がしてしまう。

液晶に関しては、24/26インチクラスだと場所を食いすぎて設置面積的に厳しいことが判明しつつあるので、22インチクラスにサイズダウンしたほうがよいかも。お金がジャブジャブあればNECの国産パネル採用モデルに突撃するところだけど、貧乏人の身の丈にあったNANAOの22インチ@1920×1200モデル(FlexScan S2242W-H)が妥当な線かな。

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とかまぁ、そんなわけで5年選手のVAIO Z1X/Pにはもうしばらく頑張ってもらうことになりそう。
先週届いたhynix製の512MBメモリーで元通りの環境になったので、目をギラつかせながら新しいPC&液晶を調べながらつつ「今のままでいいじゃん」と冷静に考えてる自分がいたりして・・・。

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上の検討過程では、幾度となくMac教に入信することを考えたのだけど、MacBook/iMacのテカテカ液晶と最近のMacの商売上手さがどうも信用できなくて候補からドロップ。Snow Leopardを搭載してQuad Coreが選択可能になるという噂のニューiMacの出来がよさそうだったらサクッと転ぶ可能性はあるけど、これまでの自分の行動を考えると多分転ぶことはないだろう。

久しぶりに最近のPC事情に触れることができて、なかなか有意義な調べものができた。

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